テキストサイズ

Nectar

第4章 意識

あの程度で酔うなんて…

しばらくして部屋に戻ると、末っ子は来た時に着ていた服に着替えていた。

蓮「そろそろ帰るね。」

なんか…

胸の奥でスーッと冷たい風が吹いたみたいな変な感覚。

蓮「何?寂しい?そんな顔されたら帰れないじゃ~ん(笑)」

寂しい?私が?(笑)

嬉しそうに私の頭を撫でてくる手を振り払った。

愛梨「触らないでよ、気持ち悪い!」

蓮「はぃ…」

末っ子を玄関まで見送る。

蓮「愛梨、結構酔ってるでしょ?今日はこれ以上飲んじゃダメ。すぐに寝な?」

何よ!

私の事なんでも知ってるみたいに…

愛梨「ムカつく!別に言われなくても…っ?!」

1言言ってやろうと末っ子の方を見上げると、額に柔らかい感触が降ってきた。

えっ…?!

蓮「ははっ(笑)じゃ、おやすみ!」

逃げるように出て行った末っ子…

今…

おデコにキスされた?!

ありえない…ありえない…

余計に酔いが回ってきた。

その場で少ししゃがみ込んでから、横になるために寝室のドアを開いた。



愛梨「ぃやぁぁあぁっ!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ