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Nectar

第5章 愛おしい君

蓮「…って、何泣いてんだよ!」

頭をグッと引き寄せられ、気付けば末っ子の腕の中にいた。

あの夢と同じ…

心地良い温もり…

意味わかんないけど余計に涙が出る。

愛梨「ちょっ、離して!」

末っ子の胸を押すと意外に簡単に離れ、今度は私の顔を両手で包んで親指で涙を拭ってくれた。

蓮「怪我は?どこが痛いの?泣くほど痛い?」

よく考えると…

そんなに痛くない。

痛いけど泣くほどじゃない。

蓮「え…?痛くないの?」

愛梨「痛い…ココとココと…ココと…」

涙を誤魔化すように、落ちた時に打った場所を見せた。

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