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Nectar

第5章 愛おしい君

蓮「じゃあ怪我人は安静にしなきゃ!」

愛梨を抱き上げて寝室に向かった。

愛梨「やだ!下ろして!!」

構わず寝室に入ると、ベッドの上にキャリーケース。

そして天井には端っこが敗れてピローンと垂れ下がった俺…

愛梨をベッドに下ろし、キャリーケースを退けて、天井に手を伸ばした。

蓮「だから危ないって言ったのに…」

愛梨「あんたのせいじゃん。やっぱ嫌い!」

それだけ言って布団に潜り込んだ。

蓮「また言った!」

さっき電話でも「嫌い」を連呼されたのに…

蓮「はい!剥がしたから…ほら!」

愛梨がチラッと顔を出して天井を確認した。

蓮「な?だからもう泣かないで。」

愛梨「泣いてない…」

蓮「へ?さっき…」

愛梨「泣いてない!!!」

また布団に潜り込んだ。

恥ずかしいのか(笑)

確かに愛梨が泣く所なんて想像つかなかったから…

実はかなり驚いた。

意外と泣き虫なんだな~(笑)

でもそんな愛梨が可愛くて愛おしい。

だから…

嫌いなんて言わないで(泣)

愛ゆえの行動なんです。

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