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Nectar

第5章 愛おしい君



…え?

…ぇええ?!

愛梨「ぅわっ!」

軽く叫んだ事で末っ子くんが動き、私は慌てて口を押さえた。

何で?何で?!

考え過ぎてたから現実にまで出てきちゃった?

あれ?今も夢の中?!

いやいやいや!

じゃあもしかして…

昨日の夢も実は現実だった?!

働かない頭で考えてみるけど、よく分からない…

それより、今目の前に末っ子くんがいる事実。

出来るだけ離れるように末っ子くんとは反対側の壁に背中をつけて座った。

寝返りを打ってコッチを向いた末っ子くん。

その寝顔を見ると、胸がドキンと跳ね上がった。

意識し出したら止まらない。

ドキドキと音が聞こえてきそうなくらい心臓が慌ただしく動いてる。

蓮「ん~…」

末っ子くんモゾモゾと動きながら目をこすった。

そんな姿にキュンとなってしまう私の心臓はどうしてしまったんだろう。

蓮「愛梨…起きた?」

掠れた声…

私を見上げている、まだ眠そうな瞳…

愛梨「うん…。それより何でココにいるの?」

蓮「あぁ、昨日由奈さんから連絡がきて…」

由奈?!
アイツの仕業か!!

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