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大和「あー！泣いたらしんどくなりますよ！早く帰りましょう！」

自分の買い物をパパッと済ませた大和さんは私を支えるようにして歩き出した。

私のマンションが宿舎のすぐ隣だという事が分かっても、ファンに見つかる事より私の心配をしてくれた。

「大和くん！お帰りなさい！」

宿舎の下には案の定、若い女の子が居た。

そっか。今日ラジオの日だったから、この時間に待ってるんだ…

「その人誰ですか？」

冷たい視線が私に向けられる。

大和「熱があって倒れてたから、家まで連れて行ってあげてるんだよ。」

愛梨「あっ、私もう大丈夫なので！ありがとうございました！」

だって、申し訳なさ過ぎる。

大和「何言ってんですか！1人じゃ歩けないでしょ？君たちも風邪を引かないように早く帰りなさい。」

「大和くん優しいんですね！大和くんも風邪引かないでくださいね！お姉さんもお大事に！」

と意外にも簡単に帰って行った。

大和「僕たちのファンは良い子ばっかりです。」

そう言った大和さんの横顔は本当に嬉しそうだった。