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Nectar

第6章 後悔と進展

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けたたましいチャイムの音で目が覚める。

重たい身体を起こし、モニターを覗くと由奈の姿があった。

由奈「ちょっとアンタ携帯繋がらないし何やってんのよ!大丈夫なの?!」

部屋に入って来るなり大きな声を出す由奈。

あっ…

充電せずにそのまま寝ちゃったんだ…

由奈「知り合いのお見舞いで愛梨の病院行ったからついでに会って行こうと思ったら昨日から休んでるって聞いて…何回も電話したのに繋がらないから来たのよ!」

あれ…?もう、お昼過ぎてる…

私12時間ぐらい寝てた?!

由奈「まぁ寝てただけなら良いんだけど…。それより顔色悪過ぎ!熱だって高いみたいだし…」

見兼ねた由奈がスープを作ってくれたけど、数口か飲む事が出来ずに薬を飲んで布団に入った。

由奈「本当に病院行かなくていいの?」

愛梨「昨日行ってきたし、咳も喉も酷くないし…頭痛と熱だけだから大丈夫大丈夫。由奈も移らないうちに帰って?」

納得いかないような顔で私をジッと見てくる親友。

由奈「なんか…あった?」

やっぱり私の1番の親友…

愛梨「ん~…嫌われちゃった…かな?…(笑)」

笑って見せたつもりだけど、目からは自然と涙が出てくる。

由奈「いつの間にそんなに泣き虫になったのよ…バカ…」

親友はそれ以上何も聞かずに抱き締めてくれた。

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