ビルの下でえんやこら
第4章 真相
武は錯乱状態に陥っていた。
「昭玄武さん。あんた、俺が何者か知ってますよね?」
「知ってるもなにも、あんた、うちのビルで、夜間警備員をやってるではないか!!」
「覚えてないですか……」
サボさんは、軽くため息を吐く。
「じゃあ、この二人に見覚えは?」
そう言うと、物陰から妻、貞子と、息子の光希弥が現れた。
武は、目を丸くさせるが、やがて表情をこわばらせる。
「は……はぁぁ……この女とガキ……あ……」
「見覚え……あるんですね」
サボさんは、顔を近づける。
「……だからって、なんだ!? 俺をここでどうする気だぁぁぁーーっ!!」
「見覚えがあるって、ことは、今から約30年前に二人を見たことがあるってことか」
「俺は見ていただけだ……てか、あんた、この二人とどんな関係があるんだ!?」
武は狼狽えながら、ゆっくりと後退りをする。
サボさんの表情が、まるで不動明王のように怒りに満ちた形相となる。
「この二人は、俺の妻と息子。俺は当時、裁判でBLのトップと手下を起訴した検事だ。残念ながら、残党までは裁けなかったが、きさまは、その残党の一人に間違いないな」
「ちょっと待ってくれ……ボスと幹部が逮捕され、死刑になったことは知っている。俺はブラックラインに入って間がない時で、この二人を始末するとき、俺はただ見ていただけだ!!」
「昭玄武さん。あんた、俺が何者か知ってますよね?」
「知ってるもなにも、あんた、うちのビルで、夜間警備員をやってるではないか!!」
「覚えてないですか……」
サボさんは、軽くため息を吐く。
「じゃあ、この二人に見覚えは?」
そう言うと、物陰から妻、貞子と、息子の光希弥が現れた。
武は、目を丸くさせるが、やがて表情をこわばらせる。
「は……はぁぁ……この女とガキ……あ……」
「見覚え……あるんですね」
サボさんは、顔を近づける。
「……だからって、なんだ!? 俺をここでどうする気だぁぁぁーーっ!!」
「見覚えがあるって、ことは、今から約30年前に二人を見たことがあるってことか」
「俺は見ていただけだ……てか、あんた、この二人とどんな関係があるんだ!?」
武は狼狽えながら、ゆっくりと後退りをする。
サボさんの表情が、まるで不動明王のように怒りに満ちた形相となる。
「この二人は、俺の妻と息子。俺は当時、裁判でBLのトップと手下を起訴した検事だ。残念ながら、残党までは裁けなかったが、きさまは、その残党の一人に間違いないな」
「ちょっと待ってくれ……ボスと幹部が逮捕され、死刑になったことは知っている。俺はブラックラインに入って間がない時で、この二人を始末するとき、俺はただ見ていただけだ!!」