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僕ら× 2nd.

第13章 ソーウ" キ プ 1 --Ar,Shu

面倒になった俺は、そのままソファーに身を沈める。
ここで、ジャケット脱いだり、ベルトを外しちゃ、ダメなんだろなぁ。
ネクタイくらいはいいか、と、ゆるゆるにひっぱる。

でもNGだったらしく、キーンと来た。

「それで私を縛り上げるおつもりですか?」

縛ってほしいのかよ?

それもありか。
そしたら、俺はどこかから抜け出せる。

身を少し起こして、女を見た。

すると、キッと目をつり上げた女は、首に当てていた刃物を更に押し付ける。

「やりたきゃ、やりなさい。その前に死んでやる。私が死んだら、あなたは八つ裂きにされるでしょう」

あーあ。
こいつ、どこの武家出身だ?

もう一度、ソファーに背を預けて喋る。

「おい。自分でやるのは相当痛いぞ?
それに、その刃の位置じゃあ、声が出なくなるくれぇだ。

もし傷が深くて、血液が気道に流れたら窒息すっぞ?助けられるかコト切れるまでは、めちゃくちゃに苦しいぞ?

ついでに言うと、お前がもし死んでしまっても、俺が八つ裂きにされる確率は低い」

教えてやったのに。
今度は、のどに直角に突き立てた。

「あなたに乱暴されるくらいなら、自害します」

だから、簡単には死ねねぇっての。

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