テキストサイズ

囚われたひな

第1章 開発・1

ひなたは、孤児院で育った。
小さな頃に捨てられたのを院長先生が拾ってくれ育ててくれたのだ。確か、今日の朝も普通に見送ってくれたのに……。

恥ずかしさと、売られたという事実にショックで頭が混乱して泣きそうだ。


男はそんなわたしには一切構わず、スーツの上着を脱ぎ、ネクタイを取り、近くの椅子にかけた。

手元に書類を挟まれたボードとペン、小さな箱を手にベッドの脇に腰かける。


「それでは、あなたの状態をチェックしていきます。サイズは全て計測済みですので、今回は感度確認ですね。」

「!」

かんど、確認ってなに?なにをされるの?
恐怖で首をぶんぶんと振り、んんーっと呻いた。

その瞬間、細く綺麗な指がわたしの口に貼られたテープにピタリとあてられる。

「声がどれくらい出るかも確認する必要があるのでテープを外しますが、質問、会話はいいというまで禁止です。破った場合には罰則がありますから、そのつもりで」

……怖い。どんな表情なのかわからないけど、ひやりとした雰囲気に有無を言わさぬ迫力がある。わたしは小さく頷いた。

そういうと、そっとテープをはがれる。

「では、始めます」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ