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バルコニー交歓

第1章 バルコニー初見

カラダじたいがぽっちゃりしている。
しかし、その膨らみは、そのぽっちゃりとした中にけっして埋没していない。
いやむしろ、ぽっちゃりとしたカラダを凌駕するほどの勢いで、激しく強く高さを極めている。
その膨らみは、それほどに素晴らしく大きく高く強く、僕の視界の中で揺れていた。

「あ」
僕は、ふと視線を感じた。
僕は感受性が強く、他人にチラとでも見られるとすぐに察知する。
その俊敏なセンサーがそれを感知し、同時に、危機を僕に知らせてきた。
危機とは、人間関係の軋轢(あつれき)の危機である。

人間関係のトラブルは、とくに男女では多くがセクハラだ。そして多くは、男子から女子に対する容赦ない性的な言動。
今まさに僕がしていること、女子の爆乳をガン見すること、それは、女子に対する最大級のセクハラであった。

視線は明らかに、いま僕が見ていた爆乳の持ち主だった。
僕は慌てて、爆乳ガン見を中断した。
僕はほとぼりを冷ますかのように、いったんバルコニーから部屋に退いた。

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