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バルコニー交歓

第1章 バルコニー初見

夕方、僕は洗濯物を取り込むため、バルコニーに出た。

「あ」
少し離れたところにあるその家のバルコニーに、彼女がいて洗濯物を取り込んでいるのが見えた。
いや、それだけではない。
彼女が僕がバルコニーに出てきたことに気づき、視線をさっと投げかけてきたのを感じた。
僕のセンサーが瞬時に感知するほどに、その視線は強く厳しいものだった。

僕は、これは危険だと思った。
しかしやりかけた洗濯物取り込み作業を、僕は、平静を装って続けた。
何げない日常の作業を無理にでもやることで、生じた人間関係の軋轢を和らげようとしたのだ。

僕は、彼女がそこにいないかのようにふるまい、作業を続けた。
正直、彼女の爆乳が気になった。
『彼女の爆乳が、見たい!』
強い衝動を僕は必死に抑え込み、ようやく洗濯物取り込みを終えた。

そのまま彼女のほうを見ないで、僕はバルコニーから部屋に入ろうとした。
僕の爆乳好きな心が顔を動かし、彼女の家のほうを見てしまった。
「ふうーっ」
彼女の姿は、なかった。
少し、安堵した。

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