
花と時計
第7章 初恋の君
彼から連絡が来たのは、私が寝る前の22時頃だった。
【キョージ:こんばんは!
キョージです
キョージ:今日はよりこに会えて、
めっちゃテンションあがった、
し、楽しかった!
ありがとう!】
小分けに送られたメッセージに、私は彼の若さと相変わらずの交遊関係の広さを感じた。
慣れていない私は、いつも長文になってしまうから。
【花来依子:こんばんは。
バイトお疲れ様です。
私も、現瀬くんに久々に会えて、嬉しかったです。
ありがとうございました。
また、お茶しましょう。
キョージ:もちろん!
キョージ:てか、よりこが話しにくくなかったらでいいけど、敬語じゃないほうが俺は嬉しいな!
キョージって呼んでくれたらもっと!
花来依子:が、がんばります……
キョージ:おう!がんばれ!】
かわいい熊のイラストのスタンプが送られてきた。
私は思わず、笑ってしまう。
