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堕ちる

第1章 1

快感の大きさで比べると、どれが一番とは言えないが、気持ちの昂りが一番大きいのは、今の、この状態だった。

「嬉しい。長谷川と、一つになってるんだね」

江藤さんが、涙しながら喜悦で頬を震わせる。

僕は腰を振りながら江藤さんに覆い被さり、そして今度は僕の方から、江藤さんの唇を奪った。

舌を絡め、貪り合う。

合間合間に、江藤さんは鳴くような声を漏らした。

下半身に、込み上げてくるものを感じた。

それが伝わったのか、江藤さんが「いいよ」と。

「このまま、私の中に出して」

危険性が認識できないわけではなかった。

ただ、僕も江藤さんの中に出したいと思えた。

「出しますっ」

我慢の限界。

僕は激しく腰を振り、そして、江藤さんの中で果てた──。

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