無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　そうした後――下がった場所に、ふわっとした柔らかな体毛の感触を覚える。そして、狭い範囲のそこを通り抜け、力を携えない指先が微かに深部を捉えた。


「ん……ん…………んっ！」


　俺のひとつひとつの挙動を感じで、瞳を閉じ眉根を寄せている真の――その感じ入ろうとしているであろう箇所に、ひっそりとした熱量が宿っていた。

　右手の指先が俺に、未だ見ぬ真の扉を伝え報せていた。

　閉ざした薄い襞に――ツツゥ――と、触れるか触れずかに、辿り。

　行き着いた先で――じわっ――と、言葉で言い表せない想いが溢れる兆しを、感じる。

　一瞬、力を携え分け入ろうとして、しかし――引いて。

　また幾度か口を開きそうにしてる襞の上面を、指先でゆっくり往来する。

　やがて徐々に、つるつると滑るような感触を得――。

　真の覚えた快感が、俺の指を濡らし始めたのだと、しった。

　新たな力を加えずとも自然に。

　次第に両側の壁を押し分けるように、濡れた指が――じわりと、沈み込もうとしてゆくかのよう。

　人差し指と薬指を広げ、両脚の付け根を――ぐっと押す、と。

　僅かに開かれたその場所を、中指が――探り。

　溢れ出す箇所に包まれようとした後、それを跳ね上げると、


「くっ、――――あぁあっ！」


　上部の核までを――はらり――と、柔らかく弾いた。