テキストサイズ

不器用同士

第62章 響蘭

「ええ。響様に渡すものがありまして」
「あー、お金ね」
「左様でございます。こちらが主から響様へ渡すよう言われていたお金でございます」

テレビでよく見る封筒にお金が入ってた
響はそれを出してパラパラとしていた
これパッと見…

「100か…今日は奮発してくれたんだ」
「2人で3日分ですので」
「分かった。ありがとうって言っておいて。あと城之内、この近くの星ついてる店まで連れて行って」
「かしこまりました」

星付き!?
高校生が行くような場所じゃないだろ…

「こちらでございます」
「ありがとう。城之内はもう帰っていいよ」
「かしこまりました。では、失礼致します」

リムジンのせいか俺達めっちゃ見られてる…

「ほら、行くよ」
「あ、ああ…」

響は席に座ってすぐにシェフを呼んだ

「There are 100,000 yen. Bring me two recommended dishes. I do not have mushrooms.」

英語できるじゃねーか…

「Certainly. Please wait a moment.」

シェフが帰ってから響に聞いた

「今何て言ったんだよ」
「2人で10万分おすすめの料理持って来て。キノコは無しよって言ったの」
「思いっきり英語できるじゃねーか」
「隠してないとバレるでしょ?」
「まぁ…」
「てか適度にバカじゃないと周りの男が勉強教えろって言ってくるじゃん」
「それは困る」
「でしょ?」

15分くらいしたら1皿目が来た
生ハムのサラダか…

「あー、久しぶりに星付きの店来たわー…」
「初めてだわ…てか周りの目ヤバいぞ」
「まぁ、麗しき若い乙女が流暢な英語で10万円分のおすすめメニューを頼んだんだからね〜」
「しかも一緒に食べるヤツが凡人」
「私からしたら凡人じゃないんだけどなぁ…」

その後5皿来て終わった
疲れた…

「次は泊まる場所を探さねば…」

泊まる場所…ねぇ…

「歌舞伎町行きますかw」
「…はい」
「あれ?乗り気じゃないね。だったら普通の探すか…」
「なぁ…」
「何?」
「…手…繋がねーの?」
「やっと言ってくれたw」
「…ラブホ行くぞ」
「うん♪」

響は俗に言う恋人繋ぎをして楽しそうにしてた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ