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不器用同士

第85章 作戦会議

「弊社の社員が樋口さんの動画を見てそれを他の社員に伝えた所から始まりましたね。事務所に入ってない高校生がこんな派手な宣伝をするとは思ってませんでしたから上司の目に留まりまして…」

なるほどな…
あの宣伝は正解だったみたいだ…

「そうですか…でしたら条件が三つあります」
「条件とは?」
「まず、取材をするのは学校の中だけ。次にここにいる小野聖は顔出し、声出ししない。そしてサインなどを求めて学校に来る一般の方の制御です」
「サイン求められてるんですか!?」
「ええ…私は普通の高校生なのでサインするのも変だと思って…」
「そうですね…」
「有名人ならしてもいいんでしょうが事務所に入ってないので…」
「なるほど。帰って上司と対策を考えてみます」
「お願いします。何かあったらこちらに連絡してください」

とりま飛ばしのスマホの電話番号とメアドを教えた

「ありがとうございます。決まり次第ご連絡させて頂きます。では分からない事があればこちらにご連絡ください」
「分かりました」
「失礼します」

終わった…
授業中に他の対策考えないと…

「響、めんどい事になったな…」
「それなー…でも」
「分かってる。響の為に頑張って演技するから」
「ありがと!!」
「おうw」

授業中にいくつか対策考えてたけど無理矢理感が出てて微妙だった

放課後

「全曲歌って踊れる人手あげて」

5人か…

「3人共ユニット曲がきつい?」

全員肯定
どうしようかな…

「蘭!!『Dancing stars on me!』と『僕らは今のなかで』の練習見てあげて」
「了解w」

さて、できない子達の面倒見ますかね…

「3人共歌詞は覚えた?」

全員肯定
覚えてなければぶっ飛ばすつもりだったけど覚えたんだな…
意外w

「じゃあ『Cutie Panther』の2人残って。星空凛役の雛ちゃんはこっちの練習終わるまで蘭の所で練習してて」
「分かった♪」

はぁ…
あと10日でステージなのに…

「響、気持ちは分かるけどちょっと顔に出てる」
「うん…」
「頑張れ。俺も動き頑張って覚えるから」
「そうだね」

聖と歌う時はダンスはしない
階段を上るとか、手を繋ぐとか軽い動きだけ
棒立ちで歌うとつまんないしw

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