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不器用同士

第119章 悠馬さんの合コンw

「長谷川さんは」
「詩織でいいですよw」
「…詩織さんは」
「『さん』いりませんw」
「え…!?」

何でだ…
振り回されてる…

「悠馬さんも動揺しましたねw」
「いや…女性の名前呼んだ事ないので…」
「やっぱりwさっきから緊張しすぎですよw」
「…そんなふうに見えますか…?」
「ええ。だいぶそう見えますw」
「…仕事の癖で『さん』が抜けないんですけど…」
「何の仕事してるんですか?」
「保険会社の人事部で働いてます」
「真面目そうな所で働いてますねw」
「他の仕事した事ないのでよく分かりません…w詩織さ…ん…すみません…」
「いいですよwだけど今日の最後には呼んでもらいたいなw」
「…頑張ります…」
「頑張れw」
「はい…あの…詩織…は…何の仕事を…」
「CAですw」
「CAですか…道理で仕草が丁寧な訳だ…」
「あの、分析されちゃってます?w」
「あ、すみません…しご」
「仕事の癖ですもんねw」
「はい…w」
「また笑った!!w」
「いちいち反応しないでくださいよ…」
「いいじゃないですかw」
「…笑う努力はするので反応しないでくださいw」
「分かりましたw」

この人といると響達と接してるような話し方になってくる気がする
さて…どこに行こうか…

「和食、中華、イタリアン、フレンチどれがいいですか?奢るので遠慮なくどうぞ」
「自分の分は払おうと思ったのに…w」
「今日は奢ります」
「"今日は"って事は次は割り勘か私が奢るかですか?w」
「…私と食事してくれるなら次も、その次も奢ります」
「っ!?…口説かれてますか?w」
「そういう話し方でしたか?」
「えー、無自覚?w」
「…女性と話した事ないので…」
「そういえばそうでしたねwイタリアン行きましょ!!」

唐突だな…

「…はいw」

「ここです」
「…こんな高そうな所行ってるんですか…?」
「年に数回しか行きませんけどね」
「数回…悠馬さんって何者?w」
「買おうと思う物がなくてどんどん貯金額が増えただけですw」

15億とは言えないな…

「私サイゼリアとかで良かったのにw」
「嫌ですか?」
「悠馬さんが行きたいなら私も行きますw」
「では行きましょうw」

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