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不器用同士

第32章 二学期

あー…駅に着いてしまった…
できるだけ空気になって1番奥に行こう…

「響!!」
「っっ!!…」
「響、何で俺のLINE無視するんだよ。何でいつもの車両の前にいないんだよ。何で俺に声掛けないんだよ」
「…離して」
「嫌だ」
「何やってるんだよストーカー」
「何って、いつもの登校だろ?」
「今日から俺と登校だから離せ」
「嘘だ。響は俺と登校したいはすだ。だよな?」
「私は聖とずっと登下校する。離して。もう話しかけないで」
「っっ!?…何で…」
「聖、行こ?」
「ああ」

怖かった…

「悪い…俺が早く行かなかったから…」
「大丈夫だよw」
「…怖かったんだろ?」
「…そんな事ないよw」
「無理して笑うなって言っただろ?」
「そうだけど…」
「また仲良くしたいなら暫く離れて忘れろ。向こうもそれが必要だ」
「…うん。これからもよろしくね」
「おう」

聖はなんでもお見通しなんだなー…
ホント適わないわ…

「一緒に飯食わね?」
「でも…これ以上一緒にいたら噂が…」
「…じゃあ今日は一緒に食おうぜ」
「…うん」
「どこで食う?」
「…演劇部の部室は?」
「鍵は?」
「私が持ってるw」
「じゃあ行くかw」
「うんw」

学校に着いてテストを3時間受けて昼休み
4限で文化祭の出し物を決めなきゃいけない
疲れるわー…
今日は4限で学校終わりだからいいけどさ…

ま、テスト終わらせて待ちに待った昼休み
私はすぐに鍵を開けて中で待ってた

「悪い。待たせた」
「大丈夫だよwあ、鍵閉めて」
「おう」

昼飯食べながらテストの話になった

「テストどうだった?」
「…おう」
「だいたい分かったわw」
「でも数学は半分以上書いた」
「おー!良かったー…」
「教え方が良かったのかもなw」
「っ///…ありがと…」
「毎週月曜と木曜数学教えてくれよ」
「え…」

聖はちょっと笑ってた
その理由は私にも分かった

「何で田村の進学補習が無い日に…」
「同じ電車に乗りたくないからなw」
「あー、もー!!…バカ!!…いくらでも教える!!///」
「サンキュw」

聖side

響の照れ顔可愛いな…
響が明るくなったのはいいけど俺には1つ心配事が増えてた

「響、飯食わないのか?」
「え…?あー、朝飯食べ過ぎて食欲無くてw」
「…そうか」

田村の顔見たから…じゃない事を祈りたい…

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