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サムライダー

第2章 ミオside

「サムライダーだあ!!」


「来たっ!」


「来たぞお」



ここに集まってるヤジ馬と族たちはサムライダー目あてに集まってるようだ。



「行くぜェ」



この時のために気合いを入れてたのか…。逃すまいとばかりに津血乃呼のメンバーたちがバイクや車に乗り込んでく。



「ちょ、ちょっと待てぇ!」
「うしろから何か…」


さらに驚いたのはサムライのあとを追跡するパトカーの群れだ。3台出動していて


「そこのカタナ!停車しなさいスピード違反です」


と警告するがサムライダーの乗るカタナは無視して爆走してる…。



「バカ野郎ヤツは俺のカモだあ!」


族のリーダーが叫べば


「ヨコから手ェ出すなテメーら」

「うっせェや早いもん勝ちだよ」


……もとツッパリのお巡りなのかも。パトカーに乗りながら血の気の多いセリフでののしりあってる…。


津血ノ呼たちはお巡りの出動に


「どっどうします!?出ますか!?」


あわてふためく舎弟の問いかけに改造車に乗った総長があせりながら


「かまやしねェ出撃だァ」


おそらく破れかぶれな心境に違いない。雄叫びをあげると


ドルルルルン! パッパラッパラッパ パッパラッパパ バリバリ バリバリ


けたたましいラッパみたいな騒音が舎弟らしき改造車から高らかにあがってる。それに続けと言わんばかりにバイクと族の関係者たちの車たちも出撃していった…。


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