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サムライダー

第2章 ミオside

「バカ野郎ヤツは俺のカモだあ!横から手ェ出すなテメーら」


パトカーと横並びに走る津血乃呼の総長が白パトカーのお巡りに威嚇してる。


「うっせェやはやいもん勝ちだよ」


運転席の警察官も血の気が多いらしく中指たてながら総長にわめいてる。



おおざっぱそうな少年が


「山口ィ!」


と連れに呼びかけてる


「え?」


背の低い少年が思わず生返事すると



「追うぞ!」



とはりきってる



「わき道に入るぞ」



サムライダーを追跡中のパトカーが応援を要請中の仲間たちに呼び掛ける。



右の方向に急ターンを



ギャキキキキ



と得意げに難なくこなすサムライダー。逃がしたくない一心なのだろう、パトカーも猛スピードをあげながら必死に追いかける。津血ノ呼は数10メートルほど遅れてあとを追ってる。



ガボボボボオオオ



改造車の爆音が直線道路に響きわたる。



バリバリバリバリ バリバリ ドドドドドドドド ドドドド


「野郎ォォ どこ消えやがったァ!」



サムライダーを見失った津血乃呼たちが焦りだす。



「ん!?」



総長が運転中に1台のバイクのライトに気がつくと



ギャギャギャアアアアアアアァァ



サムライダーのあとに続く追跡するパトカーの前を爆走してる。



族やパトカーにすらもからむことを楽しんでるのかもしれない。サムライのカタナが総長の車にぶつかるすれすれのタイミングで避けていった。


サムライは遊びのつもりで不敵にニヤけてたように見えた気がするけど総長は怯えきってたのかもしれなかった。


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