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サムライダー

第2章 ミオside

「俺が忘れさせてやるさ…」


またこりずにしゃべるわたしの口を押さえにかかるサムライ…。



繰り返しばかりだけどもこんなおバカなやりとりでいる2人…。



「もう言わないからカンベンして〜」



家出したあげくに男のきげんそこねて殺されるなんてまっぴらだし。



「マジかあ…?」



「マジマジっ!」



なんとかなだめないとで必死で口走った、さすがのサムライも疲れたようだ。



ゼイゼイいってるわたしとサムライ。そんなバカやってたらなんだかおかしくなってきた。



「……まさかこんなところで会うとはねえ…」



ほんとうにそう思ったし、まさか会話までするとはねえ。



「ほんとーだぜ」



…ったくよおとでも言いたそうな様子でサムライもこたえた。



「ところでこんなとこで何やってんだお前」




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