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サムライダー

第2章 ミオside

なんとなくだけどサムライ男はわたしに興味あるのかな、じっと見てるし。でもこのままじゃなんかダメな気がした。



またどこか行かなくちゃ。なんにも考えなんてないけどコイツといると調子狂うし。仕方ないからそう思って歩こうとした。



「おい、待てよ」



…はあ!? なんだってのよ、さっき叩いた仕返し!?


「…なんなのアンタは」



なかなか素直になれない、そんな自分がイヤだ。



「…お前どっか行くとこあんのかよ」



言い方はぶっきらぼうだけどもなんだか照れくさそうにしてるサムライ男。



なんで今会った女なんか気にしてんの?あるわけないじゃんよ。



「…ないよ」



それなのになんでだか知らないけどお互いに話してたいみたい。なんなのこの変な気持ちって。



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