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サムライダー

第3章 それから…

お風呂貸してもらったり、ぼーっとしてたしねえ…。そりゃ時間もすぎるか。


納得したらお弁当のふたをあけて割りばしを2つにする。ご飯やおかずがおいしくてたまらない。



「やっぱおいっしい〜」



夕食もとらずに家を飛び出したせいもあるけどまさかサムライについてくはめになるとは夢にも思えなかった。


サムライはそんなドヤ顔なわたしを見るとフッとでもほほえみそうな柔らかい表情をしてみせた。



猫は猫で飼い主がやっと帰ってきたのでうれしそうなご様子だし。



魚のフライやミニハンバーグ、唐揚げなどが少しずつ入っててどれもマジうまっ〜。勢いよく食べ終わると



「…お前やっとホッとしてんだろ」



とサムライが問いかけてきた。そりゃあねえ…、バケモノじみた悪ガキらや泣き叫ぶ女性なんてめったに見られるもんじゃないし。



ましてや2回もサムライに出くわすとはねえ…。



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