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触って、七瀬。ー青い冬ー

第15章 指先の快楽









「も、許し、て…」

奥に当てるだけで、七瀬は泣いて喜んだ


息を止めたまま、腰と前の棒がぶるぶると痙攣させて、達したことをわかりやすく伝えてくる

「っは、あ」

七瀬の中はもっと敏感になって
いきすぎておかしくなって
もうずっと震えてていき続けてる

七瀬の目は涙で濡れていて
止まらない快感から逃げたいと訴える

「も、や…めて…」

それでも足りない


「七瀬、約束したよね」

「や、く…?」

「今夜は好き勝手して良いって、
お前が言ったんだよ」

「…うぅ」

「今日だけだから、ごめん、許して」

「うん、ううぅっ…」

七瀬は涙目で俺の目を見て、
頷きながら腰をよじらせた

「い、く…っ…」

びくびくと中が痙攣して、きゅうきゅう搾り取るように締め付けられる

「な、なせ、やば…、あ、ぁ」

刺激についていけない七瀬の体は制御を失って、七瀬は気を失いかけてる

「そろそろ俺もいかせて?」

「早く、いけ…好き勝手していいから…
終わらせて…」

「じゃあ、協力してもらおうかな」






「…何、してんの」

七瀬の目は布で覆われている

「あー…良い…すごく良い」

すべすべした肌と細くて張りのある手足。
その体に巻きつけていくのは、黒い紐。

「ちょっと、頑丈すぎない?
もっとゆるくても…」

肩と胸の下、そこから腹の真ん中に一筋の紐、この聞き分けのないいやらしい腰には特に気持ちが入ってしまうが、なるべく跡はつけないように、少し強めに。

巻きつけたら上から下まで一本通して、結び目をつくって。

「怖い…、動けないよ」

怯えている
それでもいい、それこそが良い

「怖い?」

その首に手を滑らせると
君は肩をすくめた。

いつもの意地っ張りで強がりな君とは違う

そして自信なさげに頷いた

「信じてる、けど…だから怖い」


君の体はまるで彫刻のようだ
黄金比に当てはめられた人形、
それをそのまま人間にしたようだ

細いのに力強い、それでいて
少しも性別という概念を感じさせない

君は本当に人間なのか、疑いたくなる

「俺はわがままだけど、
傷つけはしないから。

俺は他とは違う。
だって…」


本気で愛してるから


そんなこと、言えないけど



「10年、僕を探してたから?」




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