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触って、七瀬。ー青い冬ー

第15章 指先の快楽


「っあ」

すっ、と抜かれた

その直後、ぱん、と弾ける音

「っあぁ!」

腰が打ち付けられた音、
それに反応して頭の中も弾けた

「は、っあ…」

本物が入ってる…

「自分からおねだりしといて、
嫌いとか言ってさ

俺、手疲れたんだけど
これから本番あんのに」

本番って…ステージ?この後に?

「ごめ…なさ…」

「それじゃあ許せないな」

ぐっ、と腰を押し付けられると
疼いてたところに深く届く

「あぁ、そ、れ、」

息ができない

押しつぶされて、快感が強すぎて

くり、くり、って冷たい指が前の先端をいじめる

「っあ、ぁ、は…」

何たろう、これは

頭の中に花火が見える

ぱちぱち弾けて、眩しくて
もっと、もっとって

また高梨は僕をからかう

「夕紀君、
気持ちよくなっちゃだめだろ?」

先生、みたいだなんて…

「んん…」

だめだ、すごい、気持ち良い…

気持ちよくて涙が出る

冷たい手が僕の頭の上に置かれて
僕の耳に暖かい息がかかった

意識が飛びそうだった

「俺も悪い子は嫌いだ」

嫌い?
そんな事言わないでほしい

「っやだ、…ぁ、あ」

それでも、もう我慢なんてできない
擦られながら泣いていた

「う、ぁあ」

良い、心地よいリズムで、心地よい強さで
優しくトントンってつかれて

…嫌われても仕方ないや、
好きだから気持ち良くなっちゃうんだ

「う…うぁ、い、ちゃ…い、ぁ、
いく、いっ…く…」

ぐり、と押し込まれて体重が全部乗っけられた

「っあぁ、あああ!」

すごい…良い…

キャラメルみたいな甘い感覚
中毒になりそうだ

高梨はまた低い声で僕を責めた

「誰がいって良いって言った?
ごめんなさいは?」

僕を責めるその声だけで良かった
耳が熱くて、頭もおかしくて

「ごめん、なさ…ぁ、あ…いっ…」

ただ、高梨の存在を中に感じているだけでまた震えた

「今、またイった?」

あ、ばれた…

「いって、ない…」

高梨はまだ体重をかけて押し込んで、
奥を強く刺激する

「っう、うぁ」

「謝ってって言ったのに
なんで我慢できないの?
中、ずーっと痙攣して締め付けてくる
俺全然動いてないんだけど」

押し付けられて、責められて
嬲られて、最高に感じていた

その声はまた耳元で

「イっちゃダメだよ?」

そんな…

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