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触って、七瀬。ー青い冬ー

第20章 歪形の愛執


尻の丸みが並じゃない

どうやったらこう、大きくて引き締まって
かつ柔らかくて

「やめろ!」

気がついたら尻を揉みしだいていたようだ…

「ごめん目の前に尻があると愛でたくなって」

「…」

息絶え絶えで舌打ちをされる

「悪かったって、許して」

教室の床でうつ伏せにして手はガムテで縛って
まるでいじめだけど、というかいじめそのものだけどそんな相手の頭に手を乗せて優しく撫でている

猫の毛並みを揃えるように優しく

柔らかいその髪は猫の毛に似ているし七瀬の目は猫っぽいし
ああ、もしかするとこいつは猫なのか…

七瀬は髪を触られるのを嫌がって
首を振って暴れた
ぎろ、と睨む目はやっぱり猫みたいだ

一体何がしたいんだって
そう思ってるんだろうな

答えは
もちろん、七瀬をぶっ壊したい

七瀬が抑えられた足を暴れさせる

「うわ、突然蹴ろうとするのやめない?」

バタ足力が半端じゃない

「あのさ…全然、お前のこと許してないし和解したつもりも全くないし触るなっていったと思うんだけど」

許す許さないって
俺がやらかしたことがたくさんありすぎて
何に対してかもうわからない

「大人しく縛られてくれたからいいのかなって。
普通嫌なんだったら抵抗するとか逃げるとか
できたんじゃないのかな?
本当は嫌じゃないとか」

張りのいい尻を指で分ける
玩具をそこにあてがって
滑りのいい割れ目を上下に往復する

「ん、」

おもちゃの先が力の入った尻できゅうと挟まれる

「何、まだ挿れてないよ?」

「っ黙れ…」

生意気な口が塞がる瞬間はとても気持ちがいい
どんな理性も吹っ飛ばしてみせる
俺の中に理性がないように
七瀬の中からも消してやりたい

だけどそうして俺に対抗してくれるのも
とても嬉しい

煽って煽って
どこまでも怒りをためて
それなのに俺の手でよがり続ける屈辱を
たっぷりと刻んで教えてあげたい

その屈辱も俺からの愛だから

「佐藤君、七瀬の口使っていいよ」

佐藤君は首を振る

「へー、いいの?こんな機会滅多にないよ
七瀬君こう見えて純粋だからさ
不特定多数とやるの苦手なんだよね
今逃したら二度とできないよ?」

「い…い加減にしろよ…」

七瀬が震える声で言ったが、佐藤君はもう勃たせていたし
まあ、彼にとっては男見て興奮するなんてのもこれが最初で最期かもしれん

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