触って、七瀬。ー青い冬ー
第23章 舞姫の玉章
「サハル…逃してくれよ」
サハルは私の上に座った
「そそるな…お前は顔がいい」
サハルは私のズボンの中に手を突っ込んだ
「そこは、もうやだ、」
私には刺激が強過ぎた。
一度サハルが口でしごいてから、そこはずっと敏感になっていて下着に触れているのを意識してしまい
少し布が擦れると痛いほどに膨らむ
「嫌?」
サハルは私のものをあらわにすると
当たり前のように手でしごいた
「父さんがまた、ぁ、怒る…から、
あっああ、もっと、ゆっくり…っ!」
サハルは目を背けたくなるほど惚けた顔で
私を見て笑う
「一回も二回も変わらないだろう…?
今更潔白ぶるなよ、お前はもう堕落したんだ」
サハルは、唇を舌で濡らしながら自分の生殖器を取り出して私のものに擦り付けた
「いいだろ…?こうやって本能に従って腰を振るんだよ」
サハルは悩ましい表情で、私の敏感になっている患部に自分のものを合わせて
いやらしい腰使いで私に背徳の喜びを教えた
「イヴァン、言えよ、気持ちいいだろ…父さんのことなんかどうでも良くなって、
何も考えられないくらい良いだろ?」
「ひっ…い…嫌だあぁっ、ふ、ふっあ」
「往生際が悪いな
もういいさ、お前が嫌だと言っても
結局はお前も快楽には負けるんだから」
サハルは私の足を持ち上げ、股を開いた
顔を股の間に入れて内腿を舐める
「お前の体が悪いんだよ?
男臭い野朗どもだけなら俺も禁欲できたさ
だけどお前の体は細くて、何年前に見たかわからない女を思い出した。
ここでは女の匂いも嗅げないのに…
お前の足を見てると無性に腹が立って腹が立って」
サハルは、私の尻の穴を指でつついた
「や、…ごめんなさい、やめて…」
「やめてほしいか?」
質問しながら、サハルの指は私の中に入ってきた
「あ、そ、そんなところ、だめ…あっ」
指が入ってきて気持ちが良かったのではない。
だけど、サハルの知らない表情をもっと見ていたかった。
「やめてやるさ。ほら。どうした?」
サハルは指を入れたまま、ただ動かさなかった。
もし、私が抜くように体を動かせば抜けるのだと思った。
「は…っ、」
私は一時考えた。しかし、サハルの息が甘く
部屋全体を包む香りが私の意識を引き摺り下ろしていくようだった
「イヴァン、空いてるなら手伝え」
「っんんっ!」