take a breather
第1章 Now or Never
4時?時計を見ると既に5時近い。
てことは、俺が入った時間は既に4時を過ぎていた?
「もしかして、俺迷惑だった?4時過ぎてから来たよね?」
「いいえ、大丈夫ですよ。
この数日、年配の方と若い女性相手にしか話してなかったので、お客様と話せて楽しいですし」
笑顔でそう答えてくれる彼に、ほっと息を吐いた。
「あのさ、翔くん同じくらいの年だよね?」
「俺は今大学1年で、もうすぐ19歳になります」
「だったら俺の一つ下だ。ならさ、敬語やめない?
ここで知り合えたのも何かの縁。
友達になって貰えないかな?」
ちょっと強引?
それでも彼とお知り合いになりたいんだ。
ここだけで終わらせたくない。
あとは彼がどう出るか、ドキドキしながら答えを待った。
「はい。喜んで」
美しい微笑みと共に、最高の答えが返ってきた。
『喜んで』なんて。
本当かどうかはわからないけど、嫌がられてはないってことだよな?
「なら、改めて。俺、大野智。
東京のT美大の2年。よろしくな、翔くん」
そう言って手を差し出すと、彼はその手を握り返してくれた。
「櫻井翔、K大1年。
こちらこそよろしく、智くん」
『智くん』だって。
ちょっと変わったイントネーションだけど、それもまた味があっていいな。
それにしてもK大かぁ。
「翔くん、超頭いいんだ」
「そんなことないよ。エスカレーターに乗っただけだから」
「イヤイヤ、そのエスカレーターに乗るのも、乗ってからの成績維持だって大変でしょ?」
「よくわかんない。気がついたら通ってたし、勉強も授業さえちゃんと聞いてればそんなに大変じゃないよ?」
普通授業聞いてるぐらいじゃわかんないって…
かなり優秀なんだな。
それに気が付いたら通ってたって言うことは相当なおぼっちゃま?
なんか分かる気がする、この雰囲気。
最初見た時から、仕草が上品だったもんな。
てことは、俺が入った時間は既に4時を過ぎていた?
「もしかして、俺迷惑だった?4時過ぎてから来たよね?」
「いいえ、大丈夫ですよ。
この数日、年配の方と若い女性相手にしか話してなかったので、お客様と話せて楽しいですし」
笑顔でそう答えてくれる彼に、ほっと息を吐いた。
「あのさ、翔くん同じくらいの年だよね?」
「俺は今大学1年で、もうすぐ19歳になります」
「だったら俺の一つ下だ。ならさ、敬語やめない?
ここで知り合えたのも何かの縁。
友達になって貰えないかな?」
ちょっと強引?
それでも彼とお知り合いになりたいんだ。
ここだけで終わらせたくない。
あとは彼がどう出るか、ドキドキしながら答えを待った。
「はい。喜んで」
美しい微笑みと共に、最高の答えが返ってきた。
『喜んで』なんて。
本当かどうかはわからないけど、嫌がられてはないってことだよな?
「なら、改めて。俺、大野智。
東京のT美大の2年。よろしくな、翔くん」
そう言って手を差し出すと、彼はその手を握り返してくれた。
「櫻井翔、K大1年。
こちらこそよろしく、智くん」
『智くん』だって。
ちょっと変わったイントネーションだけど、それもまた味があっていいな。
それにしてもK大かぁ。
「翔くん、超頭いいんだ」
「そんなことないよ。エスカレーターに乗っただけだから」
「イヤイヤ、そのエスカレーターに乗るのも、乗ってからの成績維持だって大変でしょ?」
「よくわかんない。気がついたら通ってたし、勉強も授業さえちゃんと聞いてればそんなに大変じゃないよ?」
普通授業聞いてるぐらいじゃわかんないって…
かなり優秀なんだな。
それに気が付いたら通ってたって言うことは相当なおぼっちゃま?
なんか分かる気がする、この雰囲気。
最初見た時から、仕草が上品だったもんな。