take a breather
第1章 Now or Never
「てことはさ、翔くん普段は東京に住んでるの?」
「うん、そう。実家は東京。
ここは母の実家があって、さっきも言ったけど叔母の店の手伝いに来ただけ」
「そうかぁ…ほんとラッキーだったなぁ」
きっと東京じゃ出会うことさえ難しいだろう。
「何が?」
不思議そうに小首を傾げる翔くん。
「東京で翔くんと会ってもこんな風に話すことなんて出来なかっただろうな、って」
「あ〜、そうだね。あんなに人が多い所じゃ余程のことが無いと初めて会った人とこんなにゆっくり会話しないよね」
「だろ?なんかさ、こうやって知り合えたのって奇跡的というか…
とにかくラッキーだなって思うよ」
「そんな、大袈裟だよ」
少し頬をピンクに染め、ハニカム顔も可愛いらしい。
「俺にとっては大袈裟じゃないんだけどなぁ…」
「あっ、おしるこ冷めちゃったね。
温めなおしてくるから少し待ってて」
照れたように急に動き出した翔くん。
「いいよ、そのままで」
「ううん。俺も少しお腹空いたから、一緒に食べていい?」
翔くんと過ごす時間が長くなるのは嬉しいこと。
「もちろん、喜んで」
「ちょっと待っててね」
器を持って厨房に入っていった翔くんを見送り、スケッチブックを手に取った。
さっきまで目の前にいた翔くんを思い出す。
「ふふっ、可愛いなぁ…」
完璧惚れたな。
男に恋する日が来るなんて思ってもみなかった。
というか、俺が恋する日が来るなんて思わなかった。
今まで恋愛に興味ゼロだったもんなぁ…
それがこんなに突然、しかも出逢ったばかりの人に惹かれるなんて信じられないよ。
それほど翔くんが魅力的って事なんだけど。
まさに恋に落ちたって感じだな。
「うん、そう。実家は東京。
ここは母の実家があって、さっきも言ったけど叔母の店の手伝いに来ただけ」
「そうかぁ…ほんとラッキーだったなぁ」
きっと東京じゃ出会うことさえ難しいだろう。
「何が?」
不思議そうに小首を傾げる翔くん。
「東京で翔くんと会ってもこんな風に話すことなんて出来なかっただろうな、って」
「あ〜、そうだね。あんなに人が多い所じゃ余程のことが無いと初めて会った人とこんなにゆっくり会話しないよね」
「だろ?なんかさ、こうやって知り合えたのって奇跡的というか…
とにかくラッキーだなって思うよ」
「そんな、大袈裟だよ」
少し頬をピンクに染め、ハニカム顔も可愛いらしい。
「俺にとっては大袈裟じゃないんだけどなぁ…」
「あっ、おしるこ冷めちゃったね。
温めなおしてくるから少し待ってて」
照れたように急に動き出した翔くん。
「いいよ、そのままで」
「ううん。俺も少しお腹空いたから、一緒に食べていい?」
翔くんと過ごす時間が長くなるのは嬉しいこと。
「もちろん、喜んで」
「ちょっと待っててね」
器を持って厨房に入っていった翔くんを見送り、スケッチブックを手に取った。
さっきまで目の前にいた翔くんを思い出す。
「ふふっ、可愛いなぁ…」
完璧惚れたな。
男に恋する日が来るなんて思ってもみなかった。
というか、俺が恋する日が来るなんて思わなかった。
今まで恋愛に興味ゼロだったもんなぁ…
それがこんなに突然、しかも出逢ったばかりの人に惹かれるなんて信じられないよ。
それほど翔くんが魅力的って事なんだけど。
まさに恋に落ちたって感じだな。