take a breather
第20章 I seek
タクシーに乗ってすぐ翔くんは目を閉じた
あ〜、やっぱり寝ちゃうかぁ…
マンション着いたら起きてくれるかなぁ
流石に寝てる翔くんを運ぶ自信ないや
タクシーが左折すると
俺の右側に座っていた翔くんの体が揺れ
俺の肩に凭れ掛かって来た
すぅすぅと、気持ち良さそうな寝息を立てている
そっと首を動かし翔くんを見ると、薄く開かれた唇が暗がりの中でも艶めいて見えた
こんな長時間、翔くんに触れてることって、あったっけ?
ないよな…雑誌の撮影とかでは、かなり近い距離でポーズ取るけど
そんなに長い時間じゃないもんな
それにしても、綺麗な肌してるよなぁ…
俺と違って色も白いし…
だから余計に目立つのかな?唇の朱が
思わず触れたくなるプルプルの唇…
勝手に腕が動き、翔くんの唇に向かって手が伸びる
「んっ…」
翔くんが短い呻き声を上げ、触れる直前で慌てて手を戻した
ヤバイなぁ…
こんな翔くんを家に連れ帰って
俺の理性は保てるのだろうか…
翔くんのマンションに送り届けた方がいいのかも
あぁでも俺…翔くんのマンション、知らないんだよなぁ
なんて悩んでいるうちに、我が家に着いてしまった
仕方なく翔くんに声を掛ける
「翔くん、着いたよ?起きて?」
「ん…つ、いた?さと…くん、家?」
「うん。着いた」
ゆっくりと瞼が開いた
ぽやんとした表情をしながらも起きてくれたことにホッとした
「行こっか?」
支払いを済ませて、翔くんにもう一度声を掛ける
「…ん…」
俺の後についてタクシーを降りた翔くん
立ちながらフラフラと体を揺らす翔くんの腕を引き、ゆっくりと歩き出した
あ〜、やっぱり寝ちゃうかぁ…
マンション着いたら起きてくれるかなぁ
流石に寝てる翔くんを運ぶ自信ないや
タクシーが左折すると
俺の右側に座っていた翔くんの体が揺れ
俺の肩に凭れ掛かって来た
すぅすぅと、気持ち良さそうな寝息を立てている
そっと首を動かし翔くんを見ると、薄く開かれた唇が暗がりの中でも艶めいて見えた
こんな長時間、翔くんに触れてることって、あったっけ?
ないよな…雑誌の撮影とかでは、かなり近い距離でポーズ取るけど
そんなに長い時間じゃないもんな
それにしても、綺麗な肌してるよなぁ…
俺と違って色も白いし…
だから余計に目立つのかな?唇の朱が
思わず触れたくなるプルプルの唇…
勝手に腕が動き、翔くんの唇に向かって手が伸びる
「んっ…」
翔くんが短い呻き声を上げ、触れる直前で慌てて手を戻した
ヤバイなぁ…
こんな翔くんを家に連れ帰って
俺の理性は保てるのだろうか…
翔くんのマンションに送り届けた方がいいのかも
あぁでも俺…翔くんのマンション、知らないんだよなぁ
なんて悩んでいるうちに、我が家に着いてしまった
仕方なく翔くんに声を掛ける
「翔くん、着いたよ?起きて?」
「ん…つ、いた?さと…くん、家?」
「うん。着いた」
ゆっくりと瞼が開いた
ぽやんとした表情をしながらも起きてくれたことにホッとした
「行こっか?」
支払いを済ませて、翔くんにもう一度声を掛ける
「…ん…」
俺の後についてタクシーを降りた翔くん
立ちながらフラフラと体を揺らす翔くんの腕を引き、ゆっくりと歩き出した