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take a breather

第21章 Be with you

「ニノちゃんとおおちゃんは、いつからペア組んでるの?」

「中1の秋からですよ
智は中学に入ってからバドミントン始めたんで」

ニノが答えると、相葉さんは驚きの表情で俺を見た

「へぇー、中学!凄いね、おおちゃん!
たった2年で全国行ったんだ」

「はぁ…でも、全部ニノのおかげです
ニノに声を掛けて貰わなければ、俺なんて全然…」

「またまた、謙遜しちゃって…
ニノちゃんとペア組んだからって、誰でも強くなれる訳じゃないじゃん
おおちゃんがそれだけの力を持ってたってことでしょ?」

相葉さんはニノの方を見て、確認を取る

「もちろんそうですよ?
智の能力を見て『コイツとなら上を目指せる』って思ったんです」

「…なら、なんで反対しないんだ?
ペア替えの件…」

それまで黙っていた櫻井さんがニノの事をジッと見つめた

あ〜、そっかぁ…
櫻井さんは、ペア替えの件に俺たちが事前に絡んでる事知らないんだ

「俺たちが提案したのに、反対する必要ないじゃないですか」

ニノがそういうと、櫻井さんは目を見開いて驚いた

「お前たちが提案⁈
なんで⁈お前たちなら、今のペアのままの方が強くなれるのに」

「う〜ん…そうかも知れません…
でも、俺も智も意見が合っちゃったんですよね
ペア替えたいな、って」

「…どういうことだ?
仲が悪そうには見えないけど」

訝しむようにニノを見る

「仲の良し悪しだけじゃないでしょ、ペアって…
俺たち、去年の新人戦観に行ったんです…
俺は相葉さんのプレイを見て『この人と組んでみたい』と思ったし
智は櫻井さんとプレイしたいと思った
それを松本先生に伝えたら、松本先生が承諾してくれたんです」

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