
take a breather
第21章 Be with you
「二宮、お前上を目指したいんだろ?
それで雅紀を選ぶってことは
今のペアだと俺が雅紀の足を引っ張ってる?」
「いいえ、今の段階では逆ですね
相葉さんが櫻井さんの足を引っ張ってます」
ハッキリと言い切ったニノに、これまた驚きの表情を見せる櫻井さん
「お前、普通なら言いづらいこと
随分とハッキリ言うんだな」
ニノがニコッと笑った
「強くなる為ですから
それに言ったでしょ?『今の段階では』って
今日の試合でわかったと思いますけど
相葉さんには、まだまだ可能性があります
俺はそれに期待してるんです」
「それってやっぱり、雅紀が強くなる為には俺が邪魔なんだよな?」
「んー、邪魔ではないんですけどね
相性の問題かな?
櫻井さんじゃ優しくて
ペアとしては相葉さんと相性が合わないと思います
だから、お互いが強くなる為にはペアを替えた方がいいんじゃないかと」
「優しい?俺がか?」
「はい。仲の良いことは悪くありません
ただ、時にはパートナーの間違いを指摘する事も必要なんです
新人戦で負けた時、櫻井さんはそれをしなかったんじゃないですか?」
「あれは、俺が…」
「いいえ、あの敗戦の原因は間違いなく相葉さんにありました
相葉さん本人もそれを感じてた…
それなのに、櫻井さんは何も言わなかった
それじゃあ、相葉さんは間違いを直せませんよ?」
「…雅紀の事はわかった
でもそれだと、大野がお荷物を背負う事になるんじゃ…」
櫻井さんが心配そうに俺を見た
「だから言ってるじゃないですか
『お互いが強くなる為』って
智は俺と離れても弱くなりませんよ?
それどころか、俺たち以上に強くなる可能性がある」
「俺と組んでもか?」
「はい。櫻井さんだから、です」
「なんでそう言える?」
「智はまだまだ強くなれる
でも、それを引き出すのは俺じゃなく
櫻井さんの方が適していると読んだんですけど」
「間違いを指摘出来ないのにか?」
「智と相葉さんは、違います…
智は櫻井さんを勝たせたいと思ってる
だから、智は強くなりますよ?」
「…え?」
櫻井さんが俺の事を凝視した
それで雅紀を選ぶってことは
今のペアだと俺が雅紀の足を引っ張ってる?」
「いいえ、今の段階では逆ですね
相葉さんが櫻井さんの足を引っ張ってます」
ハッキリと言い切ったニノに、これまた驚きの表情を見せる櫻井さん
「お前、普通なら言いづらいこと
随分とハッキリ言うんだな」
ニノがニコッと笑った
「強くなる為ですから
それに言ったでしょ?『今の段階では』って
今日の試合でわかったと思いますけど
相葉さんには、まだまだ可能性があります
俺はそれに期待してるんです」
「それってやっぱり、雅紀が強くなる為には俺が邪魔なんだよな?」
「んー、邪魔ではないんですけどね
相性の問題かな?
櫻井さんじゃ優しくて
ペアとしては相葉さんと相性が合わないと思います
だから、お互いが強くなる為にはペアを替えた方がいいんじゃないかと」
「優しい?俺がか?」
「はい。仲の良いことは悪くありません
ただ、時にはパートナーの間違いを指摘する事も必要なんです
新人戦で負けた時、櫻井さんはそれをしなかったんじゃないですか?」
「あれは、俺が…」
「いいえ、あの敗戦の原因は間違いなく相葉さんにありました
相葉さん本人もそれを感じてた…
それなのに、櫻井さんは何も言わなかった
それじゃあ、相葉さんは間違いを直せませんよ?」
「…雅紀の事はわかった
でもそれだと、大野がお荷物を背負う事になるんじゃ…」
櫻井さんが心配そうに俺を見た
「だから言ってるじゃないですか
『お互いが強くなる為』って
智は俺と離れても弱くなりませんよ?
それどころか、俺たち以上に強くなる可能性がある」
「俺と組んでもか?」
「はい。櫻井さんだから、です」
「なんでそう言える?」
「智はまだまだ強くなれる
でも、それを引き出すのは俺じゃなく
櫻井さんの方が適していると読んだんですけど」
「間違いを指摘出来ないのにか?」
「智と相葉さんは、違います…
智は櫻井さんを勝たせたいと思ってる
だから、智は強くなりますよ?」
「…え?」
櫻井さんが俺の事を凝視した
