take a breather
第22章 Song for me
フェスが始まり約3時間
会場整理の仕事も3度目の交代となった
休みを入れながらだけど、流石にバテてきたな
水分補給に待機場所に戻るのかと思いきや
雅紀はここに残ると言う
「次のアーティスト、観たいんだよねぇ
翔ちゃん先に休憩所行ってていいよ
俺、このグループだけ観たらすぐに行くから」
一緒に残ろうかとも思ったけど、まだ日程の半分程しか消化してない
ここで無理したら体が持たない
「ん、わかった。先に行ってるな」
雅紀を残して待機場所へと向かった
木陰道の涼しさはステージのある場所とは雲泥の差
被っていたキャップを脱いだ
「あ〜、涼しい」
気温自体はそんなに変わらないのかもしれないけど
木陰ってだけで体感温度が全然違う
待機場所よりもこっちの方が涼めるかも…
フラフラと歩いてると釣り堀を見つけた
懐かしいなぁ…
子供の時、父さんとここに釣りに来たわ
でも今日はお客さんいないや
この暑さじゃ、じっと待たなきゃいけない釣りは辛いか…
そんな事を考えながら、釣り堀を覗いていたら
釣り堀に備え付けられてる時計が目に入った
おっと、そろそろ待機場所に行かないとまずいな…
水分摂ってないし、雅紀ももう来る頃だろう
確か、この林の中を通って行けば近道だったはず…
昔の記憶を辿りながら、林の中を進んでいく
木々の向こうに待機場所が見えた
やっぱり合ってたな
そこを目指し、前だけ見て歩いていると何かに躓いた
転びはしなかったが
その何かを確認する為に、後ろを振り返り、足元を見た
「ひっ!」
俺が躓いた物は、人の脚
そんな所に脚があるなんて、予想だにしてなかった俺は
驚いて思わず小さな悲鳴をあげた
会場整理の仕事も3度目の交代となった
休みを入れながらだけど、流石にバテてきたな
水分補給に待機場所に戻るのかと思いきや
雅紀はここに残ると言う
「次のアーティスト、観たいんだよねぇ
翔ちゃん先に休憩所行ってていいよ
俺、このグループだけ観たらすぐに行くから」
一緒に残ろうかとも思ったけど、まだ日程の半分程しか消化してない
ここで無理したら体が持たない
「ん、わかった。先に行ってるな」
雅紀を残して待機場所へと向かった
木陰道の涼しさはステージのある場所とは雲泥の差
被っていたキャップを脱いだ
「あ〜、涼しい」
気温自体はそんなに変わらないのかもしれないけど
木陰ってだけで体感温度が全然違う
待機場所よりもこっちの方が涼めるかも…
フラフラと歩いてると釣り堀を見つけた
懐かしいなぁ…
子供の時、父さんとここに釣りに来たわ
でも今日はお客さんいないや
この暑さじゃ、じっと待たなきゃいけない釣りは辛いか…
そんな事を考えながら、釣り堀を覗いていたら
釣り堀に備え付けられてる時計が目に入った
おっと、そろそろ待機場所に行かないとまずいな…
水分摂ってないし、雅紀ももう来る頃だろう
確か、この林の中を通って行けば近道だったはず…
昔の記憶を辿りながら、林の中を進んでいく
木々の向こうに待機場所が見えた
やっぱり合ってたな
そこを目指し、前だけ見て歩いていると何かに躓いた
転びはしなかったが
その何かを確認する為に、後ろを振り返り、足元を見た
「ひっ!」
俺が躓いた物は、人の脚
そんな所に脚があるなんて、予想だにしてなかった俺は
驚いて思わず小さな悲鳴をあげた