take a breather
第22章 Song for me
木と木の間に身を隠すように横たわっている体を覗き見る
恐る恐る、脚から上半身、そして顔へと視線を上げていく
まだ若い男性だ
死体?いや、まさかな…
でもこんな所で倒れているなんて、熱中症にでもなったか?
「…ん」
小さな呻き声が聞こえ、慌てて声を掛けた
「あの…大丈夫ですか?」
ゆっくりと開いていく瞼…
意識がある事にホッとする
「…キミ、誰?」
ボーッとした視線が俺を捉えた
「あ、たまたまココを通りかかって…
そしたら、貴方が倒れていたから…」
そう言うと、彼はむくりと起き上がった
「あー、ゴメン…
倒れてたんじゃなくて、寝てたんだよね…」
気不味そうな彼…
「寝てた?こんな所で?なんで?」
「まぁ、ちょっと…」
「あー!いたぁー!」
俺の背後から叫び声が聞こえる
なんだ?
振り返ると、凄い勢いで駆けてくる男性
「あ…やべ…」
「え?」
彼に視線を戻すと、眉毛を下げて『しまった』って顔をしていた
「もお!黙っていなくなるなって、何度も言ってるだろっ!」
彼の前にしゃがみ込み、必死の形相の男性
「…ごめんなさい…
気持ち良くて横になったら、つい、寝ちゃって…」
「『つい』じゃないよ…
こんなんじゃ、俺の心臓がいくつあっても足りないから…」
項垂れる男性を見て、初犯じゃない事を悟った
「ほらっ!もう行くぞっ!」
「はい…」
男性に腕を取られ立ち上がる彼
「あ〜キミ。ありがとね、心配してくれて」
なんとか首だけこちらを向いて、引き摺られるように歩いて行った
「なんだったんだ…」
変な人たち…
恐る恐る、脚から上半身、そして顔へと視線を上げていく
まだ若い男性だ
死体?いや、まさかな…
でもこんな所で倒れているなんて、熱中症にでもなったか?
「…ん」
小さな呻き声が聞こえ、慌てて声を掛けた
「あの…大丈夫ですか?」
ゆっくりと開いていく瞼…
意識がある事にホッとする
「…キミ、誰?」
ボーッとした視線が俺を捉えた
「あ、たまたまココを通りかかって…
そしたら、貴方が倒れていたから…」
そう言うと、彼はむくりと起き上がった
「あー、ゴメン…
倒れてたんじゃなくて、寝てたんだよね…」
気不味そうな彼…
「寝てた?こんな所で?なんで?」
「まぁ、ちょっと…」
「あー!いたぁー!」
俺の背後から叫び声が聞こえる
なんだ?
振り返ると、凄い勢いで駆けてくる男性
「あ…やべ…」
「え?」
彼に視線を戻すと、眉毛を下げて『しまった』って顔をしていた
「もお!黙っていなくなるなって、何度も言ってるだろっ!」
彼の前にしゃがみ込み、必死の形相の男性
「…ごめんなさい…
気持ち良くて横になったら、つい、寝ちゃって…」
「『つい』じゃないよ…
こんなんじゃ、俺の心臓がいくつあっても足りないから…」
項垂れる男性を見て、初犯じゃない事を悟った
「ほらっ!もう行くぞっ!」
「はい…」
男性に腕を取られ立ち上がる彼
「あ〜キミ。ありがとね、心配してくれて」
なんとか首だけこちらを向いて、引き摺られるように歩いて行った
「なんだったんだ…」
変な人たち…