
take a breather
第22章 Song for me
駐車場は会社から徒歩で2、3分の所にあった
「この車だよ」
智が一台の車の前に立つ
「ありがとうございます」
案内して貰ったお礼を言って、車の鍵を開けた
智の為に後部座席のドアを開けようと手を伸ばしたら
智は自分で助手席のドアを開けて乗り込んでしまった
急いで運転席のドアを開け、シートベルトを締めようとしている智に訊ねる
「あの、後ろじゃないんですか?」
「ん?あー、普通は後ろだよね
でも今日は道案内するから前の方がいいかな、って」
人に気を遣われたくないなんて言ってるけど
この人自身は、人に対して気遣い屋なんじゃないか?
普段なら後部座席に座ってるのに
それを道案内する為に、当たり前のように助手席に座るなんて…
気を遣わなきゃ出来ないことだよな
「ほら、早く翔くんも乗って?」
「あぁ、はい」
催促され、慌てて運転席に座りエンジンを掛ける
「出発進行!」
楽しそうな智の声
「あの、どっちに出たらいいですか?」
「あっ、そうか!ごめんごめん、忘れてた…
道案内しないとね?」
この人、天然?
自分で案内すると言いながら、もう忘れてる
「とりあえず、左に出て?」
「はい、了解です」
ウィンカーを左に出し、アクセルを踏み、ハンドルを左に切った
「この車だよ」
智が一台の車の前に立つ
「ありがとうございます」
案内して貰ったお礼を言って、車の鍵を開けた
智の為に後部座席のドアを開けようと手を伸ばしたら
智は自分で助手席のドアを開けて乗り込んでしまった
急いで運転席のドアを開け、シートベルトを締めようとしている智に訊ねる
「あの、後ろじゃないんですか?」
「ん?あー、普通は後ろだよね
でも今日は道案内するから前の方がいいかな、って」
人に気を遣われたくないなんて言ってるけど
この人自身は、人に対して気遣い屋なんじゃないか?
普段なら後部座席に座ってるのに
それを道案内する為に、当たり前のように助手席に座るなんて…
気を遣わなきゃ出来ないことだよな
「ほら、早く翔くんも乗って?」
「あぁ、はい」
催促され、慌てて運転席に座りエンジンを掛ける
「出発進行!」
楽しそうな智の声
「あの、どっちに出たらいいですか?」
「あっ、そうか!ごめんごめん、忘れてた…
道案内しないとね?」
この人、天然?
自分で案内すると言いながら、もう忘れてる
「とりあえず、左に出て?」
「はい、了解です」
ウィンカーを左に出し、アクセルを踏み、ハンドルを左に切った
