take a breather
第22章 Song for me
一目惚れかぁ…
「残念ながら、そんなドラマチックな恋はした事ないですね」
「ん〜、ドラマチックかぁ…」
「あっ!でも、一耳惚れはあります」
「一耳惚れ?何それ?」
不思議そうな表情の智が首を傾げる
「大野さんの歌声です」
「え?俺?」
「はい。俺、あのフェスの時まで大野さんの事、知らなかったんです
友人に誘われて、あのバイトやったんですけど
その時に友人から『泣ける歌』って聞かされて
内心『そんな事ある訳ないじゃん』って思ってて…
でも当日、大野さんの歌が始まった瞬間から心の震えが止まらなくて…
必死に泣くのを堪えてました」
智が真剣な表情で俺の話を聞いている
こんな話でも歌詞のタネになる?
「…翔くんは俺の事、好きって事?」
「はい。俺は『大野智』のファンです
だから、こうして一緒に食事が出来るなんて嬉しいです」
「ならさ…俺と付き合ってくれる?」
「いいですよ?どこにお連れすればいいですか?」
智がニコッと笑った
「とりあえず、俺の家」
智の家?家の中で何かやりたい事があるのか?
「わかりました」
って…なんで?
なんで俺は、智の部屋で智に組み敷かれてる?
「…あの、大野さん?これはどういう?」
俺は智を見上げ、智は俺を見下ろす
「さっき『いいですよ』って返事くれたよね?」
「しましたけど…何にお付き合いすればいいんですか?
プロレスでもしようって言うんですか?」
「翔くんって、天然?
この体勢で本気でそんな事、思ってんの?」
そう言われても…
男同士でこの体勢って、何をするんだよ
訳がわからず
答えのヒントを探すため、智をジッと見つめると、智の頬がフッと緩んだ
「翔くんって、やっぱり可愛いよね…」
「残念ながら、そんなドラマチックな恋はした事ないですね」
「ん〜、ドラマチックかぁ…」
「あっ!でも、一耳惚れはあります」
「一耳惚れ?何それ?」
不思議そうな表情の智が首を傾げる
「大野さんの歌声です」
「え?俺?」
「はい。俺、あのフェスの時まで大野さんの事、知らなかったんです
友人に誘われて、あのバイトやったんですけど
その時に友人から『泣ける歌』って聞かされて
内心『そんな事ある訳ないじゃん』って思ってて…
でも当日、大野さんの歌が始まった瞬間から心の震えが止まらなくて…
必死に泣くのを堪えてました」
智が真剣な表情で俺の話を聞いている
こんな話でも歌詞のタネになる?
「…翔くんは俺の事、好きって事?」
「はい。俺は『大野智』のファンです
だから、こうして一緒に食事が出来るなんて嬉しいです」
「ならさ…俺と付き合ってくれる?」
「いいですよ?どこにお連れすればいいですか?」
智がニコッと笑った
「とりあえず、俺の家」
智の家?家の中で何かやりたい事があるのか?
「わかりました」
って…なんで?
なんで俺は、智の部屋で智に組み敷かれてる?
「…あの、大野さん?これはどういう?」
俺は智を見上げ、智は俺を見下ろす
「さっき『いいですよ』って返事くれたよね?」
「しましたけど…何にお付き合いすればいいんですか?
プロレスでもしようって言うんですか?」
「翔くんって、天然?
この体勢で本気でそんな事、思ってんの?」
そう言われても…
男同士でこの体勢って、何をするんだよ
訳がわからず
答えのヒントを探すため、智をジッと見つめると、智の頬がフッと緩んだ
「翔くんって、やっぱり可愛いよね…」