take a breather
第22章 Song for me
国分さんに連れて行かれたのは、テーブルと椅子が四脚だけ置いてある小さな部屋
「入って…」
ドアを開けた国分さんの表情が、少し怖い物に見えた
いつも、優しい笑顔を見せてくれる人なのに…
「はい」
緊張しながら部屋に入る
ドアを閉めた国分さんはテーブルを挟んだ奥の椅子に座った
「座って」
向かい側の椅子を顎で指され、椅子を引いた
俺が椅子に座ったのを確認し、手にしていた封筒を俺の前に差し出した
「その中の物、確認してくれる?」
個人情報だと言っていたが、知られて不味い情報なんて俺には何もない
家庭環境にも問題ないし
経歴だって今まで真面目に生きてきて、事件を起こした事もない
何が国分さんをピリつかせてる?
封筒を手にし、中身を取り出した
「っ!」
出て来たのは、智と俺のツーショット写真
しかも、撮られた日にちが違う物が何枚も…
智の腕が俺の腰に回ってる物や
買い物袋を持ち、手を繋いでいる物もある
智のマンションは住宅街にあり
夜遅いと人通りもないから油断してた
「これ…どういう事か、説明してくれるかな」
国分さんの重く、冷静な声…
「あ…」
この写真を見て何て言えばいい?
一枚だけなら『ふざけてた』とでも言えるけど
日にちが違う物が何枚もなんて…下手な言い訳なんて通用しない
「坂本さんが『智が恋をしてるんじゃないか』って言うからちょっと心配になってね
これからって時に、何か問題を起こされたんじゃ困る
恋をするのが悪いとは言わないけど、相手がどんな人物なのかは知っておきたい
だからプロの調査員に依頼して調べて貰ったんだ
まさか、こんな写真が撮れるとは思ってもみなかったけど」
写真を持つ手が震える…
怖くて、顔を上げる事が出来ない
「入って…」
ドアを開けた国分さんの表情が、少し怖い物に見えた
いつも、優しい笑顔を見せてくれる人なのに…
「はい」
緊張しながら部屋に入る
ドアを閉めた国分さんはテーブルを挟んだ奥の椅子に座った
「座って」
向かい側の椅子を顎で指され、椅子を引いた
俺が椅子に座ったのを確認し、手にしていた封筒を俺の前に差し出した
「その中の物、確認してくれる?」
個人情報だと言っていたが、知られて不味い情報なんて俺には何もない
家庭環境にも問題ないし
経歴だって今まで真面目に生きてきて、事件を起こした事もない
何が国分さんをピリつかせてる?
封筒を手にし、中身を取り出した
「っ!」
出て来たのは、智と俺のツーショット写真
しかも、撮られた日にちが違う物が何枚も…
智の腕が俺の腰に回ってる物や
買い物袋を持ち、手を繋いでいる物もある
智のマンションは住宅街にあり
夜遅いと人通りもないから油断してた
「これ…どういう事か、説明してくれるかな」
国分さんの重く、冷静な声…
「あ…」
この写真を見て何て言えばいい?
一枚だけなら『ふざけてた』とでも言えるけど
日にちが違う物が何枚もなんて…下手な言い訳なんて通用しない
「坂本さんが『智が恋をしてるんじゃないか』って言うからちょっと心配になってね
これからって時に、何か問題を起こされたんじゃ困る
恋をするのが悪いとは言わないけど、相手がどんな人物なのかは知っておきたい
だからプロの調査員に依頼して調べて貰ったんだ
まさか、こんな写真が撮れるとは思ってもみなかったけど」
写真を持つ手が震える…
怖くて、顔を上げる事が出来ない