take a breather
第22章 Song for me
「痩せたな…」
「ちょっと、食欲がなくて…」
社長が哀れむような目で俺を見る
「悪かった」
「え?」
社長に謝られるような事なんて何もないのに
寧ろ謝るのは俺…
社長が大切に育ててきた智の名前に、下手すりや泥を塗る所だったんだから
「一緒に来て貰いたい所がある
すまないが、すぐに用意して貰えるか?」
来て貰いたい所?
解雇の話をしに来たんじゃないのか?
「わかりました…」
どこに行くのかはわからないが、社長を待たせる訳にもいかない
すぐに着替えを済ませ、社長の元に戻った
「お待たせしました」
「ん、行くぞ」
「はい」
社長自ら運転する車の助手席に乗った
質問したい事はあるが、俺から口を開く事は出来ない
途中から見慣れた道を走ってる事に気付いた
「この道…」
ポツリと呟くと、社長がその答えを教えてくれる
「レコーディングスタジオに向かってる」
「スタジオ?なんで…」
社長の方を見ると、社長は前を向いたまま苦笑いをした
「昨日、坂本さんに電話をしたんだ」
「坂本さんに?」
「あぁ…本来なら今日が智のレコーディング最終日だろ?
どんな具合なのか確認したくてな
そしたら、坂本さんが困ってたんだ」
「何故です?何かトラブルでも?」
「この1週間ぐらい、智の調子が悪くもないんだが、良くもない…
ただその前までが、めちゃくちゃ良かったから、このままアルバムを作ってしまっていいものか迷ってた」
「大野さん、調子良くないんですか⁈」
俺が知る限りじゃ、坂本さんも絶賛してたのに
「ちょっと、食欲がなくて…」
社長が哀れむような目で俺を見る
「悪かった」
「え?」
社長に謝られるような事なんて何もないのに
寧ろ謝るのは俺…
社長が大切に育ててきた智の名前に、下手すりや泥を塗る所だったんだから
「一緒に来て貰いたい所がある
すまないが、すぐに用意して貰えるか?」
来て貰いたい所?
解雇の話をしに来たんじゃないのか?
「わかりました…」
どこに行くのかはわからないが、社長を待たせる訳にもいかない
すぐに着替えを済ませ、社長の元に戻った
「お待たせしました」
「ん、行くぞ」
「はい」
社長自ら運転する車の助手席に乗った
質問したい事はあるが、俺から口を開く事は出来ない
途中から見慣れた道を走ってる事に気付いた
「この道…」
ポツリと呟くと、社長がその答えを教えてくれる
「レコーディングスタジオに向かってる」
「スタジオ?なんで…」
社長の方を見ると、社長は前を向いたまま苦笑いをした
「昨日、坂本さんに電話をしたんだ」
「坂本さんに?」
「あぁ…本来なら今日が智のレコーディング最終日だろ?
どんな具合なのか確認したくてな
そしたら、坂本さんが困ってたんだ」
「何故です?何かトラブルでも?」
「この1週間ぐらい、智の調子が悪くもないんだが、良くもない…
ただその前までが、めちゃくちゃ良かったから、このままアルバムを作ってしまっていいものか迷ってた」
「大野さん、調子良くないんですか⁈」
俺が知る限りじゃ、坂本さんも絶賛してたのに