take a breather
第22章 Song for me
暫く抱き合ったままでいると、部屋のドアがノックされた
『智、そろそろいいか?』
社長が智を呼びに来た
「うん、今行くよ」
タイムリミットだな…
智がゆっくりと俺から離れて行く
「大丈夫か?」
智が俺の様子を伺うように見る
「うん…もう大丈夫」
智に心配かけたくなくて、無理矢理笑顔を貼り付け笑った
もしかすると、智と話せるのは、これが最後かもしれない
それなら、レコーディングに向かう智を、笑顔で送り出さないと…
「頑張ってね。アルバム、楽しみにしてる」
「え?翔は来ないの?」
「多分、また他の仕事に行かされると思うから」
「今日は行かないんじゃないの?
翔に聴いていて欲しいのに…
松兄に頼んでみよっかな」
「駄目だよ、そんな我儘言っちゃ…
坂本さんたち待たせちゃうから、早く戻って?」
ドアが開き、社長が顔を覗かせる
「智、まだか?」
「なぁ、松兄…翔、また他の仕事に行かせるの?」
智が社長を見て、軽く唇を尖らせる
「大野さんっ」
「ん?あぁ大丈夫、行かねぇよ」
「ホント?」
「ホントだよ。お前、俺を疑うのか?」
若干苦笑いの社長
「だって翔が他の仕事に行くみたいな事言うから」
「大丈夫、行かせねぇよ
お前には櫻井が必要なんだろ?」
「うん、必要」
躊躇いなく答える智に胸が苦しくなる
俺にも智が必要だよ…でも…
「とにかく、お前はレコーディングルームに行け
俺は今後の事を櫻井と話して
それが終わったら、すぐにそっちに向かわせるから」
「ん…とっとと終わらせてよ」
「ヘイヘイ、仕方のない奴だな」
優しく微笑む社長が、智の頭をクシャっと撫でた
『智、そろそろいいか?』
社長が智を呼びに来た
「うん、今行くよ」
タイムリミットだな…
智がゆっくりと俺から離れて行く
「大丈夫か?」
智が俺の様子を伺うように見る
「うん…もう大丈夫」
智に心配かけたくなくて、無理矢理笑顔を貼り付け笑った
もしかすると、智と話せるのは、これが最後かもしれない
それなら、レコーディングに向かう智を、笑顔で送り出さないと…
「頑張ってね。アルバム、楽しみにしてる」
「え?翔は来ないの?」
「多分、また他の仕事に行かされると思うから」
「今日は行かないんじゃないの?
翔に聴いていて欲しいのに…
松兄に頼んでみよっかな」
「駄目だよ、そんな我儘言っちゃ…
坂本さんたち待たせちゃうから、早く戻って?」
ドアが開き、社長が顔を覗かせる
「智、まだか?」
「なぁ、松兄…翔、また他の仕事に行かせるの?」
智が社長を見て、軽く唇を尖らせる
「大野さんっ」
「ん?あぁ大丈夫、行かねぇよ」
「ホント?」
「ホントだよ。お前、俺を疑うのか?」
若干苦笑いの社長
「だって翔が他の仕事に行くみたいな事言うから」
「大丈夫、行かせねぇよ
お前には櫻井が必要なんだろ?」
「うん、必要」
躊躇いなく答える智に胸が苦しくなる
俺にも智が必要だよ…でも…
「とにかく、お前はレコーディングルームに行け
俺は今後の事を櫻井と話して
それが終わったら、すぐにそっちに向かわせるから」
「ん…とっとと終わらせてよ」
「ヘイヘイ、仕方のない奴だな」
優しく微笑む社長が、智の頭をクシャっと撫でた