take a breather
第22章 Song for me
智が出て行くと、社長はさっきまで智が座っていた場所に腰掛けた
「お前も座れや」
自分の横をポンポンと叩く
出来るだけ距離を取り、隣に座った
「そんなに警戒するなって…
人のモノに手ェ出す程、不自由してないし」
「あ…いえ、そういう訳じゃ…」
社長の隣に座るだけで緊張するから、出来るだけ距離を置こうとしただけなのに
「ははっ!冗談だよっ」
豪快な笑い声
社長は俺たちの事、もう絶対わかってる…
じゃなきゃ、智に休憩を取らせて、俺の所に来させるなんてしない
社長の意図って何なんだ?
スタジオに向かう時に言っていた『俺はお前を智に付けた』ってどういう意味?
「さて…本題に入るか
先ずは、お前にきちんと謝らないとな…
苦しい想いをさせてすまなかった」
社長が深々と頭を下げた
「やめてください、社長!
俺なんかに頭下げるなんて…」
社長が大切にしている智を、俺が傷物にする所だったのに
「イヤ…俺が悪かったんだ
国分にちゃんと話しておかなかったから…
普段ぼーっとしてる智が、まさかこんなに手が早いとは思ってなくてな」
「社長は…俺と大野さんの関係、わかってらっしゃるって事ですよね?」
「あぁ…。智が櫻井に好意を持ってるのは、入社した日にわかった…」
「なら…どうして…俺を大野さんに…」
「俺は智本人から、アイツの恋愛対象が男だという事を聞いて知っていた」
「えっ…」
そういえば聞いてなかったな…智の過去の恋愛話
いつも俺の事だけ聞かれてて、智の話は逸らされていたような…
「智は俺の年の離れた弟の友人でな
ガキの頃から可愛がってて、歌が上手い事も知ってた
暫く会ってなかったんだが
この会社を立ち上げた時に、ふと智の事を思い出して、会いに行ったんだ」
知らなかった…智と社長の関係
智も何も言ってなかったし…
「お前も座れや」
自分の横をポンポンと叩く
出来るだけ距離を取り、隣に座った
「そんなに警戒するなって…
人のモノに手ェ出す程、不自由してないし」
「あ…いえ、そういう訳じゃ…」
社長の隣に座るだけで緊張するから、出来るだけ距離を置こうとしただけなのに
「ははっ!冗談だよっ」
豪快な笑い声
社長は俺たちの事、もう絶対わかってる…
じゃなきゃ、智に休憩を取らせて、俺の所に来させるなんてしない
社長の意図って何なんだ?
スタジオに向かう時に言っていた『俺はお前を智に付けた』ってどういう意味?
「さて…本題に入るか
先ずは、お前にきちんと謝らないとな…
苦しい想いをさせてすまなかった」
社長が深々と頭を下げた
「やめてください、社長!
俺なんかに頭下げるなんて…」
社長が大切にしている智を、俺が傷物にする所だったのに
「イヤ…俺が悪かったんだ
国分にちゃんと話しておかなかったから…
普段ぼーっとしてる智が、まさかこんなに手が早いとは思ってなくてな」
「社長は…俺と大野さんの関係、わかってらっしゃるって事ですよね?」
「あぁ…。智が櫻井に好意を持ってるのは、入社した日にわかった…」
「なら…どうして…俺を大野さんに…」
「俺は智本人から、アイツの恋愛対象が男だという事を聞いて知っていた」
「えっ…」
そういえば聞いてなかったな…智の過去の恋愛話
いつも俺の事だけ聞かれてて、智の話は逸らされていたような…
「智は俺の年の離れた弟の友人でな
ガキの頃から可愛がってて、歌が上手い事も知ってた
暫く会ってなかったんだが
この会社を立ち上げた時に、ふと智の事を思い出して、会いに行ったんだ」
知らなかった…智と社長の関係
智も何も言ってなかったし…