take a breather
第22章 Song for me
その日のレコーディングは順調に進んだ
「櫻井くんのおかげだね」
帰り際に坂本さんにそう言われたが、この場合どう返せばいいんだ?
悩んでいる俺の隣で、智が俺の肩に手を回す
「そうだよ。翔がいてくれるだけで、俺、良い歌歌えるの」
これは流石に不味いだろう
「大野さんっ」
注意しようと、智の腕から逃れた
「ははっ!智は本当に正直だな
櫻井くん、心配しなくて大丈夫だよ?
俺は智の良い歌が録れれば良いんだから…
ふたりの事、応援するよ」
坂本さんがウィンクする
坂本さんもふたりの関係をわかった上で応援してくれるんだ
「ありがとうございます」
「こちらこそ、ありがとう
今日は最高の歌を聴くことが出来たよ」
本当に最高の歌だったよ
坂本さんに褒められて、嬉しくて智を見ると
智も嬉しそうな笑顔で俺を見ていた
「さ、帰ろっか」
「うん」
「お疲れ。智、次のレコーディングは明後日だからな?
遅れた分、頑張って貰うぞ?」
「はい。ありがとうございました」
智とふたりで控え室に戻ると、そこでは国分さんが笑顔で迎えてくれた
「お疲れ」
「お疲れさまです」
ちょっと気まずさはあるけど、今回の件を智に知られたくはない
俺も笑顔で挨拶を返した
「智、社長から聞いていると思うけど
今日からまた櫻井くんに付いて貰う事になったから」
「うんっ」
嬉しそうな智の声
「櫻井くん、智の事、よろしくな?」
国分さんが車のキーを俺に差し出す
それを受け取り、俺は頷く
「はい。任せてください」
国分さんは、俺の肩をポンポンと叩いた
「智、明日はオフだけど
明後日はまたレコーディングだからな?」
「さっき坂本さんにも言われた」
「そっか。じゃあ明日はゆっくり充電して来いよ」
「うん、そうする」
「櫻井くんのおかげだね」
帰り際に坂本さんにそう言われたが、この場合どう返せばいいんだ?
悩んでいる俺の隣で、智が俺の肩に手を回す
「そうだよ。翔がいてくれるだけで、俺、良い歌歌えるの」
これは流石に不味いだろう
「大野さんっ」
注意しようと、智の腕から逃れた
「ははっ!智は本当に正直だな
櫻井くん、心配しなくて大丈夫だよ?
俺は智の良い歌が録れれば良いんだから…
ふたりの事、応援するよ」
坂本さんがウィンクする
坂本さんもふたりの関係をわかった上で応援してくれるんだ
「ありがとうございます」
「こちらこそ、ありがとう
今日は最高の歌を聴くことが出来たよ」
本当に最高の歌だったよ
坂本さんに褒められて、嬉しくて智を見ると
智も嬉しそうな笑顔で俺を見ていた
「さ、帰ろっか」
「うん」
「お疲れ。智、次のレコーディングは明後日だからな?
遅れた分、頑張って貰うぞ?」
「はい。ありがとうございました」
智とふたりで控え室に戻ると、そこでは国分さんが笑顔で迎えてくれた
「お疲れ」
「お疲れさまです」
ちょっと気まずさはあるけど、今回の件を智に知られたくはない
俺も笑顔で挨拶を返した
「智、社長から聞いていると思うけど
今日からまた櫻井くんに付いて貰う事になったから」
「うんっ」
嬉しそうな智の声
「櫻井くん、智の事、よろしくな?」
国分さんが車のキーを俺に差し出す
それを受け取り、俺は頷く
「はい。任せてください」
国分さんは、俺の肩をポンポンと叩いた
「智、明日はオフだけど
明後日はまたレコーディングだからな?」
「さっき坂本さんにも言われた」
「そっか。じゃあ明日はゆっくり充電して来いよ」
「うん、そうする」