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take a breather

第23章 証

餌を食い終わったブルーが俺を見上げる

「ミィ」

「お粗末さま」

俺が作った訳じゃねぇけどな

餌入れを片付けてリビングに戻ると、腹が満たされ満足したブルーはソファーの上で丸まっていた

仔猫の頃は、起きてる時は遊んで欲しくて常に傍に…特に翔の近くから離れようとしなかったけど
最近はひとりでまったりする事も出来るようになってきた
大人になってる証拠だろう

そんなブルーをひと撫でして寝室に戻る

まだ気持ち良さそうに寝ている翔…

ベッドの淵に座り、翔の寝顔を見つめていると
昨夜の情事が思い起こされる

翔もこの一年で成長したよな…アッチが…

恥ずかしがり屋なのは変わらないのに
ちょっと焦らしてやると、言葉にはしないけど、体でおねだりする様になった

切なそうな瞳で俺を見つめたり
触って欲しい所を俺の体に擦り付けて来たり…
可愛い過ぎて、思わず『お前は猫か?』って突っ込みたくなるが
本人は無意識みたいだから、言わずに黙っている

折角イイ感じに成長してくれてるのに、指摘した事によって止めてしまったら勿体ない

「んっ…」

小さな呻き声が聞こえ、ゆっくりと翔の瞼が開いていく

「おはよ」

翔の髪を掻き上げるように撫でると、気持ち良さそうに微笑んだ

「お、はよ、ございます…」

まだ少し寝ぼけた感じのトロンとした表情…

うーん、堪らん…
このまま襲っちまうか?
今日は何も予定ないし

上体を倒して、翔の唇を朝から堪能する

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