
take a breather
第23章 証
〈智サイド〉
薔薇の花束を構え、玄関ドアの前に立つ
ふふっ、翔はどんな反応を見せてくれるだろう…
ドアの開く気配がすると翔の驚きの声が上がる
「えっ…?」
その後の反応がない…
花束の影からそっと様子を伺い見ると、翔が目を見開き固まっていた
ふふっ、驚いてる驚いてる
可愛いその様子をずっと見ていたいけど、このままの状態を続けているのも恥ずかしい
「翔、受け取って?」
「えっ…あ…」
ハッとしたように動き出し、慌てて花束を受け取った
「あの…これは…?」
それでも頭の中は疑問だらけなんだろう
「ん?お祝い」
「お祝い?なんの?」
首を傾げる翔に部屋の中に入るように促した
買った物を片付けていると、まだ疑問を解決出来ていない翔が質問してくる
「あの、智さん…これは何のお祝いですか?」
「明日、何の日か覚えてる?」
「明日?…明日って……あっ!ブルーを拾った日!」
そこはすぐに辿り着くんだ
「それなら、この薔薇はブルーのお祝い用ですね」
「違うよ」
「なんでです?ブルーを拾った記念日でしょ?」
もちろんそう…でももうひとつ祝いたい事がある
俺としてはこっちがメインと言ってもいい
「そうだけど、それと同時にお前がここに住み始めた日だろ?」
「え?」
ブルーの世話を一緒にするのに、流れ的に始まった共同生活
それでも、俺と翔の新たな生活が始まった日ではあるんだから、ちゃんとお祝いしないとな
「だから、それは翔へのプレゼント」
薔薇の花束を構え、玄関ドアの前に立つ
ふふっ、翔はどんな反応を見せてくれるだろう…
ドアの開く気配がすると翔の驚きの声が上がる
「えっ…?」
その後の反応がない…
花束の影からそっと様子を伺い見ると、翔が目を見開き固まっていた
ふふっ、驚いてる驚いてる
可愛いその様子をずっと見ていたいけど、このままの状態を続けているのも恥ずかしい
「翔、受け取って?」
「えっ…あ…」
ハッとしたように動き出し、慌てて花束を受け取った
「あの…これは…?」
それでも頭の中は疑問だらけなんだろう
「ん?お祝い」
「お祝い?なんの?」
首を傾げる翔に部屋の中に入るように促した
買った物を片付けていると、まだ疑問を解決出来ていない翔が質問してくる
「あの、智さん…これは何のお祝いですか?」
「明日、何の日か覚えてる?」
「明日?…明日って……あっ!ブルーを拾った日!」
そこはすぐに辿り着くんだ
「それなら、この薔薇はブルーのお祝い用ですね」
「違うよ」
「なんでです?ブルーを拾った記念日でしょ?」
もちろんそう…でももうひとつ祝いたい事がある
俺としてはこっちがメインと言ってもいい
「そうだけど、それと同時にお前がここに住み始めた日だろ?」
「え?」
ブルーの世話を一緒にするのに、流れ的に始まった共同生活
それでも、俺と翔の新たな生活が始まった日ではあるんだから、ちゃんとお祝いしないとな
「だから、それは翔へのプレゼント」
