take a breather
第24章 むかえに行くよ
翌日、学校へ向かう途中で気が付いた
そう言えば、社長の息子の名前聞いてないや…
まぁ、転校生なんて学校中の話題になるだろうから、嫌でも耳に入るだろうけどな
「はい、転校生を紹介しまーす」
朝のホームルームで、担任が開口一番そう言った
うちのクラスかよ…
これじゃ、知らんぷりなんて出来ねぇじゃん
担任が廊下に顔を出すと、ひとりの生徒が教室に入って来た
教室内の女子たちが騒めく…
どこぞの王子様かアイドルか?
キラキラオーラが凄いんだけど…
俺、友達になれんのかな?
「よろしくお願いします、櫻井翔です」
自己紹介をして、ニコッと微笑めば
女子たちから軽く悲鳴が上がる
『サクライショウ』か…ん?ショウ?
遠い昔に聞いた懐かしい名前
それにあのおっきなクリクリの瞳を俺は知ってる
「あっ!ショーちゃんっ⁈」
思わず椅子から立ち上がってしまった
「あー!サトくん?久しぶり〜」
眩しいくらいの笑顔でそう答えた彼
やっぱり『ショーちゃん』なんだ…
子供の頃、何度か遊んだ事のある、とても可愛い子で、俺の初恋の子
なんだ、社長の息子だったのか…
ん?あれ?『ショーちゃん』は息子?
って事は、『ショーちゃん』は女の子じゃない?
「…うそ、だろ…」
みんな『ショーちゃん』って呼んでたから、俺もそう呼んでて
あの頃の俺は『ちゃん』呼びする子は、みんな女の子だとばかり…
それにすっげぇ可愛い子だったから、なんの疑いも持たなかった
「櫻井、大野の事知ってるのか?」
「はいっ。幼なじみです」
「そっか。なら席は大野の隣がいいな」
「はいっ」
「大野、ちゃんと世話見てやれよ?」
「……」
「大野っ!」
「…へ?」
「何ボーっとしてんだ
櫻井の事、頼んだぞ?」
「あ…は、い…」
俺はショックが大き過ぎて、それどころじゃなかった
初恋の相手が男だったなんて…
そう言えば、社長の息子の名前聞いてないや…
まぁ、転校生なんて学校中の話題になるだろうから、嫌でも耳に入るだろうけどな
「はい、転校生を紹介しまーす」
朝のホームルームで、担任が開口一番そう言った
うちのクラスかよ…
これじゃ、知らんぷりなんて出来ねぇじゃん
担任が廊下に顔を出すと、ひとりの生徒が教室に入って来た
教室内の女子たちが騒めく…
どこぞの王子様かアイドルか?
キラキラオーラが凄いんだけど…
俺、友達になれんのかな?
「よろしくお願いします、櫻井翔です」
自己紹介をして、ニコッと微笑めば
女子たちから軽く悲鳴が上がる
『サクライショウ』か…ん?ショウ?
遠い昔に聞いた懐かしい名前
それにあのおっきなクリクリの瞳を俺は知ってる
「あっ!ショーちゃんっ⁈」
思わず椅子から立ち上がってしまった
「あー!サトくん?久しぶり〜」
眩しいくらいの笑顔でそう答えた彼
やっぱり『ショーちゃん』なんだ…
子供の頃、何度か遊んだ事のある、とても可愛い子で、俺の初恋の子
なんだ、社長の息子だったのか…
ん?あれ?『ショーちゃん』は息子?
って事は、『ショーちゃん』は女の子じゃない?
「…うそ、だろ…」
みんな『ショーちゃん』って呼んでたから、俺もそう呼んでて
あの頃の俺は『ちゃん』呼びする子は、みんな女の子だとばかり…
それにすっげぇ可愛い子だったから、なんの疑いも持たなかった
「櫻井、大野の事知ってるのか?」
「はいっ。幼なじみです」
「そっか。なら席は大野の隣がいいな」
「はいっ」
「大野、ちゃんと世話見てやれよ?」
「……」
「大野っ!」
「…へ?」
「何ボーっとしてんだ
櫻井の事、頼んだぞ?」
「あ…は、い…」
俺はショックが大き過ぎて、それどころじゃなかった
初恋の相手が男だったなんて…