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take a breather

第24章 むかえに行くよ

「中2の時、隣のクラスの子にコクられて
オッケーしたけど、1ヶ月で終わった」

「なんで?」

「1度もデートしなかったから?
今でもそうだけど、デートするよりもゲームしてた方が楽しいじゃん
だから、それ以降彼女作るのやめた」

「んふっ。ニノちゃんは、暫く彼女出来ないねぇ〜」

ちょっと嬉しそうな相葉ちゃん

「出来ないんじゃなくて、わざと作らないんだよ
作ろうと思えばすぐにでも出来るわ、お前と違って」

「おっ、俺だって作ろうと思えば…」

「出来るのか?」

言い淀む相葉ちゃんに、強気なニノ…

出来ねぇよなぁ…
だって相葉ちゃんの好きな相手はニノなんだから…

本人は隠してるつもりなんだろうけどさ、俺と松潤にはバレバレだって…

おそらく、ニノ本人も気が付いてる
だからあんな強気に言えるんだ

そしてニノが彼女を作らないのも、本当は相葉ちゃんの事を…
なんて、淡い期待もしてるんだよな

だって可哀想じゃん、相葉ちゃん…
本当にニノの事、好きなんだなぁ、って見ていてわかるから

友達には、しあわせになって貰いたい

「まあ、その辺にしとけって…
いいじゃん、俺たちみんな寂しいひとりモン同士で、楽しくやろうよ」

松潤が相葉ちゃんとニノの間に入り、ふたりと肩を組んだ

「潤ちゃんなんて、それこそ今すぐにでも彼女出来るじゃん!」

「俺〜?俺もまだいいわ
みんなと一緒にいる方が楽しいし、学校生活も楽園だしな」

「楽園ってどう言う事だ?」

疑問に思って質問すると、松潤に肩を組まれたままのニノがニヤッと笑って代わりに答えた

「モテる男は誰かのモノにならない方が、女子たちにキャーキャー言われて楽しいって事だよ」

「お?流石ニノ、よくわかってるねぇ…そう言う事」

「なんだ、結局モテる自慢かよ…」

「智だって、本当はモテてんだそ?
お前が周りに目を向けてないだけで」

「そんな事ねぇし…」

自分が誰かから想われてるなんて、思った事ないわ

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