
take a breather
第24章 むかえに行くよ
相葉ちゃん家に向かう道すがら
またもキョロキョロと辺りを見回す翔くん
「何か気になる物でもある?」
声を掛けると、翔くんは首を傾げ俺を見た
「智くんもこの辺に住んでるんでしょ?」
「うん。俺たち4人は小学校も一緒だから、みんなの家とそれ程離れてないよ?」
「なんかね、駅もそうだったんだけど
この景色も見た事ある気がして…
だから、昔来た時の記憶があるのかなぁ、なんて」
「へぇ、すげぇな
俺なんて翔くんと再会するまで、全然と言っていい程覚えてなかったのに」
そう言うと、翔くんは少し寂しそうな表情を浮かべた
「覚えてくれてなかったんだ…僕の事…」
翔くんを傷つけた気がして、慌ててフォローする
「いやっ!でもほらっ、翔くん見た瞬間に思い出したしっ!」
「でも、それまで忘れてたんだよね…」
「あ…うん、ごめん…」
嘘は吐けないから、正直に謝った
「そ、か…残念…
僕だけだったんだ…ずっと約束覚えてたの…」
「約束?俺、翔くんと何か約束したのか?」
「うん…でも気にしないでいいよ?
子供の頃の約束なんて、忘れて当然だから…」
気にしなくていいとは言われても
そう話す翔くんの顔が今にも泣き出しそうに見えて
俺はとても大切な約束を忘れてしまったんじゃないかと、申し訳ない気持ちになった
だから一所懸命思い出そうとしていたのに
翔くんがポソっと呟いた
「僕と結婚するって言ってくれたのになぁ…」
えっ⁈それっ⁈
それなら俺も覚えてた…ってか、親に聞かされたけど
まさか翔くんは、今でもその約束を信じてるとか無いよな?
だって、どう考えても無理だろ
俺たちが結婚なんて…
またもキョロキョロと辺りを見回す翔くん
「何か気になる物でもある?」
声を掛けると、翔くんは首を傾げ俺を見た
「智くんもこの辺に住んでるんでしょ?」
「うん。俺たち4人は小学校も一緒だから、みんなの家とそれ程離れてないよ?」
「なんかね、駅もそうだったんだけど
この景色も見た事ある気がして…
だから、昔来た時の記憶があるのかなぁ、なんて」
「へぇ、すげぇな
俺なんて翔くんと再会するまで、全然と言っていい程覚えてなかったのに」
そう言うと、翔くんは少し寂しそうな表情を浮かべた
「覚えてくれてなかったんだ…僕の事…」
翔くんを傷つけた気がして、慌ててフォローする
「いやっ!でもほらっ、翔くん見た瞬間に思い出したしっ!」
「でも、それまで忘れてたんだよね…」
「あ…うん、ごめん…」
嘘は吐けないから、正直に謝った
「そ、か…残念…
僕だけだったんだ…ずっと約束覚えてたの…」
「約束?俺、翔くんと何か約束したのか?」
「うん…でも気にしないでいいよ?
子供の頃の約束なんて、忘れて当然だから…」
気にしなくていいとは言われても
そう話す翔くんの顔が今にも泣き出しそうに見えて
俺はとても大切な約束を忘れてしまったんじゃないかと、申し訳ない気持ちになった
だから一所懸命思い出そうとしていたのに
翔くんがポソっと呟いた
「僕と結婚するって言ってくれたのになぁ…」
えっ⁈それっ⁈
それなら俺も覚えてた…ってか、親に聞かされたけど
まさか翔くんは、今でもその約束を信じてるとか無いよな?
だって、どう考えても無理だろ
俺たちが結婚なんて…
