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あの後、松潤もすぐにやって来て
５人でトランプやったり、ゲームをやったりと、晩飯までの時間を過ごした

『お泊まり会』なんて言ってはいるけど
結局は寝るまで、いつもと変わりなく４人で過ごしてただけだもんな…

それでもしばしば行われるのは、４人でいる空間は居心地が良いから

誰かが『お泊まり会やろう』言えば、今日のように全員が集まる

相葉ちゃんのスマホが鳴った

「あっ、母さんからだ
ご飯、出来たかな？」

夜メシは毎回、相葉ちゃんの父ちゃんが作ってくれるチャーハンと餃子

本当ならお金を払わなきゃいけないと思うんだけど
『友達の家で夕ごはんを食べてるんだからいいわよ』と、相葉ちゃんの母ちゃんが言ってくれて
お泊まり会の時だけは、ただでご馳走になってる

相葉ちゃんが通話を終えた

「ご飯の用意出来たから、取りに行ってくる」

「よしっ、じゃあ俺も一緒に行くわ」

松潤が立ち上がった
店は歩いて5分も掛からない所にある

５人分の夕食だから、相葉ちゃんひとりで持ってくるのは無理
いつも誰かしらついて行く

「あっ！僕も行っていい？
初めてお邪魔するから、お母さんにご挨拶したい」

「もちろんいいよ〜
翔ちゃんみたいなイケメン連れてったら、ウチの母さん喜んじゃう」

「ちょっと待って」

翔くんは、キャリーバッグから紙袋を出した

「何それ？」

松潤が聞くと、翔くんはニコッと笑った

「ウチの親からの手土産
お世話になるんだから、持って行きなさいって」

さすが社長の家…気遣いが抜かりないな