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take a breather

第24章 むかえに行くよ

食器を返しに行ったまま、なかなか戻って来ない相葉ちゃんとニノ

「どうしたんだろうな?随分と時間が経ってる」

松潤が窓の外を見た

「店の手伝いさせられてるとか?」

「友達が泊まりに来てるのに、それはないだろ」

「そうだよなぁ…」

「あっ!帰ってきた
何か言ってるな?なんだ?」

窓から身を乗り出す松潤
俺も立ち上がり、隣に立った

相葉ちゃんが手を振りながら、大声で叫ぶ

「花火買ってきた〜外でやろ〜」

「え?花火?やろうやろう!
今、そっち行くな!」

「うん、待ってる〜」

松潤が相葉ちゃんに返事をすると、立ち上がる

「花火買って来たって。外に行こう」

「おうっ」「うんっ」

花火かぁ…いつぶりだろう

外に出ると
バケツに水、そして火が灯ったろうそくと、既に準備万端だった

「うわぁ〜懐かしいなぁ…
もう何年もやってないわ」

松潤が花火を一本手に取る

「だよなぁ…この歳になると家でやる事はまずないしな
はい、翔くん」

二本の花火を手に取り
一本を翔くんに渡すと嬉しそうに受け取る

「ありがとう。僕、花火やった記憶ないや」

「アメリカにも花火はあるんでしょ?」

ニノが花火に火を点けながら翔くんにきいた

「あるけど、あっちでもやらなかったなぁ」

「そうなんだ。じゃあ、もしかすると初花火?」

相葉ちゃんが点火した花火をくるくる回す

「そうかも」

「相葉さん!離れてよっ」

「え〜、ニノちゃん冷たい〜」

「だったら花火を回すな!危ないだろっ」

「あ〜、ごめんごめん」

「仲良いね、ふたりとも」

翔くんは、花火に火をつけながらふたりを微笑ましく見てる

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