無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「うわぁ、おっきいおにぎり〜」

握ったおにぎりを持って部屋に戻ると
翔くんがおにぎりを見て、目を見開く

「智特製のおにぎり
いつもデカく握るんだよな」

「ふざけてるのかと思いきや、味もいいんだよね
俺は一個食いきれないけど」

丼一杯分に近い白米を使ってるからな
少食のニノには、ちょっとキツい量だ

「こんな大きなおにぎり見たの初めて
絵本みた〜い」

翔くんがキャッキャと楽しそうに笑う

「食べてみる？
大きくて無理なら、他のふたりが握ったのでもいいよ？」

松潤と相葉ちゃんが握ったおにぎりは、茶碗一杯分くらいの、形の良いおにぎり

お上品な翔くんには、そっちの方がお似合いかな

「ううんっ、智くんのがいい！」

「だろうな…」

っていう松潤の呟きを後ろに聞きながら、翔くんにおにぎりの乗ったお皿を差し出した

「どうぞ、召し上がれ」

「ありがとう」

嬉しそうに、おにぎりをひとつ掴んだ

「うわっ、顔が隠れちゃいそう」　

おにぎりを顔の前に持ってきて、はしゃぐ姿は愛らしい

「ニノちゃんは、俺の作ったのどうぞ〜」

「しゃあないから、食べてあげるよ」

「俺は、潤ちゃんの作ったの食べる〜
人に作って貰ったのって、美味しいよね」

「じゃあ、俺は雅紀の作ったの貰おうかな」

「どうぞどうぞ〜」

松潤や相葉ちゃんが作ったおにぎりも魅力的だけど
今日は、翔くんと同じ物を食べた方が美味いと思うから
自作のおにぎりを手にした

「「「「「いただきますっ」」」」」

大きな口を開けて、思いっきり頬張る翔くん

もぐもぐと口を動かし、ごくんと飲み込んだ

「超うまいっ！」

しあわせそうに笑う翔くん

やっぱり翔くんには、笑顔が似合う