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take a breather

第24章 むかえに行くよ

一息ついて、これから何する?ってなった時に、松潤が『用があるから帰る』って言い出した

いつもなら、夕方近くまで滞在してるのに、珍しいと思っていたら
松潤からのアイコンタクト…

なるほどな…相葉ちゃんとニノをふたりきりにしてやろうって事か

俺と翔くんも帰る事にした

「お邪魔しました」

「また明日」

「じゃあな」

「気をつけて帰ってね〜」

「…もっとゆっくりしてけばいいのに…」

ひとりごちるニノを残し、相葉ちゃんの家を後にする

「じゃあ、おふたりさん。また明日」

「え?帰るのか?」

てっきりどこか別の場所で3人で過ごすのかと思ってた

「帰るよ?俺、そんな野暮な人間じゃないし」

松潤は手をひらひらと振って、歩いて行ってしまった

翔くんとふたり、ポツンと残された

「…行こっか」

こんな道端で立ち尽くしていてもしょうがない

「うん…」

翔くんを駅に送っていこうと、昨日通った道を歩いてく

昨日は少し気まずい思いで歩いた道…

今日は、このまま別れてしまうのが名残惜しくて、ゆっくりと歩みを進めた

その歩調に合わせて歩いてくれる翔くん…

「あ…」

昨日寄った公園の前で、翔くんの足が止まった

中を覗けば、男の子がひとり
クローバーの所にしゃがんでる

「何してるんだろうね?ひとりきりで」

「四つ葉でも探してんのかな?」

「智くん、手伝ってあげれば?」

見知らぬ子供の為に四つ葉探しなんて、ひとりでいたら考えもしないけど
今は翔くんと一緒だから…

「行こっか?」

「うんっ」

翔くんと一緒に公園に入って行く

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